銀ノ魂篇／愛した江戸 ページ33
ゴリラの後を走りながら、銀時がキレて叫ぶ。
「てめーら一体何しに帰ってきたんだ税金泥棒ども！！」
「うるせェェェ、給料なんてしばらくもらってねェわ！！ 無償で世界を救おうとしてんだぞ、少しは大目に見ろや！」
「どこが救おうとしてんだよふざけてばっかりじゃねーか！！ 地球滅亡決定だわ！！」
そして彼に叫び返した土方にAが怒鳴り返した。
土方に「まぁまぁ土方さん」と沖田が声をかける。彼が咥える煙草にライターの火を近付けた。
「カリカリしすぎですよ、どうぞ」
「あっ、ワリィ。……って何禁煙阻止しようとしてんだ！！」
「世界滅亡しそうな時にてめェだけ長生きしようとしてんじゃねーぞコルぁ！！」
「そうでさぁ、どうせ滅亡すんならまず土方さんの肺から滅亡してください」
飄々と土方の寿命を縮めようとする沖田に土方が怒鳴れば、神楽が最もな事を言う。当然のように沖田がそれに便乗した。
「なんで俺の肺に全責任がかかってんだよ！」
「ちょっとォォォ！！ 一足先に山崎さん滅亡しようとしてます！」
当然の抗議をした土方を横目に、逝きかかっている山崎を抱えて新八が叫ぶ。
「大体てめーらが江戸をガラあきにしなければこんな事には」
「江戸ほったらかしてたのはてめーらだろ、世界滅亡させたのはてめーらだよ」
「ふざけろ、半分はお前らの責任、もう半分はお前の肺の責任だろ」
「全部俺の責任だろーが！」
銀時に怒鳴り返した土方がふと気付く。彼等に続く真選組の隊士達が笑っている事に。
「オイ、何笑ってやがんだ。今どんな状況か解ってんのか」
「はい副長！！ 状況確認終わりました」
ドォォン、とロボット達にバズーカを撃つ。
「江戸は何の異常もありません」
ターミナルは折れ、街も破壊されたけれど、それでも。
「この街は、傷１つ付いておりません」
涙なんか一滴も無くて、怒鳴り声と笑顔だけがそこにあって、真選組が居て、万事屋が居て、
「我等の愛した江戸は、ここにあります」
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年10月19日 20時) (
レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆいさん» すみません、実は続編は、まだ1話も書いていないんです。書き次第公開しますので、それをお待ち下さい。 (2020年10月19日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すいません！心にもがパスワードがかかっているのですが教えていただけないでしょうか？ (2020年10月19日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ゆずさん» 楽しみにしてます！！！無理はなさらないでください(TT) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 53a94e4f14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 菜々子さん» ストレートなご感想ありがとうございます！ いつ完結になるかまだ読めませんが、最後まで頑張ります！！ (2020年10月18日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年8月25日 15時
