銀ノ魂篇/後退と変化 ページ29
「もう1度江戸を護るため手に入れた、俺達の新しい力を見せてやらぁ!!」
頭痛により額に手をやるAを他所に、土方が叫ぶ。
「「はあああ!」」なんて掛け声まで付けて2人は懐に手を入れ、
「ニコチン解咒!!」
【説明しよう。ニコチン解咒とは、禁煙によって肺活量を増し、さらにはご飯もおいしくなる土方の新しい力である】
「健康に気ィつかい始めただけじゃねェかァァァ!!」
煙草を握り潰した土方に新八がツッコむ。「ああああ」とAが頭を抱える。
「マヨネーズ爆散!!」
【説明しよう。マヨネーズ爆散とは、禁煙中でマヨネーズしか拠り所のない土方の前でマヨネーズを捨てるだけの沖田の新しい力である】
「何も新しくねェよ、アンタは今も昔も嫌がらせしてるだけでしょ!」
キャップを開けたままのマヨネーズを握り噴水の様にマヨネーズを捨てた沖田にまた新八がツッコむ。「アホ……」と力無く言ってAがしゃがみ込む。
「新真選組の力、とくとしるがいい!」
そして意気揚々と走り出す2人。
「ちょっとォ、あの人達結局何にも変わってないよ!」
「むしろ後退してるな」
「変わったのはコスチュームだけかい!」
「そりゃそうですよ、Aさん、旦那。人間なんてそう簡単には変わりませんから」
嘆き呆れる彼等にそんな声がかけられた。聞き覚えのあるような無いような声に、「ん?」とAが振り返る。
「つまり」
ドゴォ! とその人物が大砲をぶっ放した。巨大ロボットが一体破壊された。
「江戸を護ろうとする、俺達の心も変わらないって事です」
何やらカッコ良さげなそんな事を言うのは、筋骨隆々のいかつい男だった。サングラスをかけ、髭を生やし、タンクトップを着ている。
まるで見覚えの無いその人物に銀時がAを見るが、真選組である彼女も首を傾げている。
「えーと……おたく誰、新キャラ」
戸惑いながらの銀時の質問に、彼はサングラスを外した。
そして見えたのは、見覚えのあるような無いような目。
「何言ってんですか、
「オメーが1番変わってんだろーが!!」
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます! (2020年10月19日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆいさん» すみません、実は続編は、まだ1話も書いていないんです。書き次第公開しますので、それをお待ち下さい。 (2020年10月19日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すいません!心にもがパスワードがかかっているのですが教えていただけないでしょうか? (2020年10月19日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ゆずさん» 楽しみにしてます!!!無理はなさらないでください(TT) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 53a94e4f14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 菜々子さん» ストレートなご感想ありがとうございます! いつ完結になるかまだ読めませんが、最後まで頑張ります!! (2020年10月18日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年8月25日 15時