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銀ノ魂篇/家主達 ページ26

外したのかもしれない。そんな事考えられないけれど、それしかない。
解放軍はまた江戸城に向け砲撃をするが、敷地上空を飛び始めた辺りで相殺された(・・・・・)

江戸城の方から飛んできた砲撃によって防がれたのだ。


「迎撃兵器!!」


江戸城の背後から次々と艦隊が姿を現す。それは解放軍のものではなかった。


「あ……あれは……!!」


そよが柵に手を置き空を見上げる。見慣れた艦隊に目を見開いた。


「やれやれ。喜々の国をぶっ潰すために兵隊かき集めてきたってのに、なんてザマだよ」


その先頭の艦隊の指令室。黒い隊服を着た男が腕を組んで呆れたように言った。


「失せな外野ども。てめーらが戦ってたのはただの空の国。家主のお帰りだよ」


サングラスに咥え煙草。興味本位で近付いたら身体の8割が焼け爛れそうな強面のおじさん。

松平片栗虎は目をかっ開く。


「この国を護るのも滅ぼすのも、この国に住まう俺達の背負う業だ! てめーらに出る幕なんざねェェ!!」




「いくぞ野郎ども! この国の本当の力見せてやれェェ!!」


ずっと止まっていた万事屋の足も、その声に発破をかけられたように動き出した。

真選組と並んで走り、黒煙を突き進む。真剣で、木刀で、番傘で、解放軍に攻撃してゆく。


「ビビって戦意喪失しちまったかと思ったが、相変わらず勝算も計れんバカのようで何よりだ!」


砲弾を刀で弾き返しながら土方が皮肉に笑うと、銀時が片眉を上げる。額に青筋を浮かべた。


「ほざきやがれ!! そっちこそ縮みあがった玉袋引き伸ばすのに随分手間がかかったな!」

「敵が1個から全宇宙になったんじゃ、どれだけ玉袋のばしても足りねェさ」

「何とか止めようとしたんですが……申し訳ありません」


銀時に言い返した近藤に新八が謝る。

沖田がわざとらしく溜息をついた。


「ったくどこのどいつだ、江戸は任せとけとかデケー口叩いてた奴は!」

「どこのどいつアルか、誰にも負けないくらい強くなって帰ってくるって臭い口開いてたのは!」


こちらは相も変わらずの犬猿の仲。「喧嘩に日常を感じる」とAが眉根を寄せた。

「で?」と幼馴染に目線を向ける。


「実際どれくらい強くなってきたの?」

「少なくともてめェに瞬殺されねェくらいには強くなったよ」

「うおマジか。他には?」

「全国の反乱分子を吸収し、旧幕府のツテをたどり、異国の支援を得た。勢力は以前とは比べようもない。武器戦艦も新鋭のを揃えた」

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ゆい(プロフ) - ありがとうございます! (2020年10月19日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆいさん» すみません、実は続編は、まだ1話も書いていないんです。書き次第公開しますので、それをお待ち下さい。 (2020年10月19日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すいません!心にもがパスワードがかかっているのですが教えていただけないでしょうか? (2020年10月19日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ゆずさん» 楽しみにしてます!!!無理はなさらないでください(TT) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 53a94e4f14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 菜々子さん» ストレートなご感想ありがとうございます! いつ完結になるかまだ読めませんが、最後まで頑張ります!! (2020年10月18日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2020年8月25日 15時

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