さらば真選組篇/悪役 ページ45
「佐々木は死ぬはずだった。妻子と共に。だが烏は、斬るべきものを斬らなかった」
何も言わない銀時に、朧は4年前佐々木に起こった事をつらつらと述べていく。
「佐々木も斬らなかった。本当に斬るべき敵を見据えたからだ」
_____その後だった。一橋斉々に取り入った佐々木が、その手腕で一橋派の勢力を定々に唯一対抗できるまでに大きくしていったのは。
幕府での一派の地位、自分の地位を確立すると共に、見廻組を立ち上げ攘夷志士と接触しその力すらも取り込んだ。そして高杉晋助らと共謀し定々を暗殺、その後継である茂茂まで失脚に追いこむ。
遂に一橋に天下の覇権を握らせ、巨大な
_____だがそれも、佐々木にとっては途上でしかなかった。
「佐々木があの時見据えた敵は、妻子を殺した1羽の烏でもそれを動かした定々や天導衆でもなかった」
彼の敵は、
「佐々木異三郎、自分自身」
彼が喜々と共にあちこちで強権を示し反勢力を弾圧・粛清し続けていたのは、自らを新政権の悪政を担う象徴とし民軍の敵となるため。
彼はそれにより反乱勢力の決起を促し、時代の色を『倒幕』へと塗り変えようとしている。
近藤をとらえ真選組を解散させたのも全てその布石。彼等に反乱をひき起こさせ、自らと共に『侍の時代』を終わらせるため。
「そう。あの男はお前達と同じ」
ゴゴゴゴという音に銀時が上を見上げると、いくつもの船が空を飛んでいた。
「だだの謀反人だ」
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しらぬい - そうなんですね!急かしてしまう形になってすみません…!楽しみにしています〜! (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - しらぬいさん» ありがとうございます。見廻組の2人良いですよねホント……。「たち別れ」はですね、まだ1話も書いていないんです。夜には公開できると思います。 (2020年6月17日 19時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - さらば真選組篇 前半お疲れ様でした!異三郎と信女の過去はやっぱり泣けます……。 ところで質問なのですが、パスワードが分からず「立ち別れ」に入れませんでした……パスワードを教えて頂く事は可能ですか? (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - まめさん» 分かります、原作読んでる時まさかの事実に泣いてました。髪飾りはですね、今後の展開(多分後半の方)を楽しみにお待ちいただければと思います。 (2020年6月17日 8時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - さらば真選組篇前半完結おめでとうございます! もうこの時点で泣けますね...これから壊れた髪飾りもどうなるか気になります..! 完結まで駆け抜けて下さい!ついていきます!! 体に気をつけて更新頑張って下さい! (2020年6月17日 0時) (レス) id: 7bb68938d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年6月3日 8時