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さらば真選組篇/出した答え ページ41

土方が思い切り佐々木に刀を振り下ろす。佐々木はそれを自分の刀で受け止め銃で反撃しようとするも、どこからか飛んできた刀に弾かれた。それをしたのは他の真選組隊士達と共に見廻組隊士達と交戦する斎藤終。彼は二刀流なのだ。


Aは注意深く辺りの様子を窺いながら、時に味方をサポートし、時に敵を躊躇なく斬り捨てる。その左目がチラリと近藤と小太郎に向けられると、心底安心したように細められた。


倒れていた松平が立ち上がる。




「佐々木、お前も大概だが……」




彼は煙草を口に咥えると、不敵に笑った。




「本物の長官の悪党っぷりなめんなァ!!」




チッ、と佐々木は心の中で舌打ちをした。


真選組の隊士達はここにいたる道中で松平を追手から救い、さらにその追手に扮して自分達の懐深くまで来たのだ。




「長官殿、器に見合わん組織はもつべきじゃねェぜ」




佐々木と戦いながら土方は言った。


たとえ真っ白い隊服を着ていようと近藤は確かに気付いていたというのに、コイツときたら。




「部下の顔1つ覚えられねェお前に、俺達(バラガキ)どものお守りは務まらねェ」




佐々木と近藤の間に立ちはだかる。




「俺達の大将返してもらうぜ」





それに呼応するように、ザッと真選組の隊士達が近藤を囲んだ。エリザベスが小太郎を安全な所に運ぶ。




「トシ、A……お前ら」


「待たせちまったな、近藤さん」




呆気にとられて呟いた自分に土方がそう返してくる。違う、と思った。自分は待ってなんかない。




「待たせたのは俺の方だ。俺が不甲斐ねェばっかりに、迷惑かけちまったな」


「……俺達もアンタと同じさ。散々悩んで迷った挙げ句、出した答えがこのザマだ」




何であんなに遠回りしていたんだろうと、不思議になる。




「結局、真選組(ここ)に戻ってきちまった」

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しらぬい - そうなんですね!急かしてしまう形になってすみません…!楽しみにしています〜! (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - しらぬいさん» ありがとうございます。見廻組の2人良いですよねホント……。「たち別れ」はですね、まだ1話も書いていないんです。夜には公開できると思います。 (2020年6月17日 19時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - さらば真選組篇 前半お疲れ様でした!異三郎と信女の過去はやっぱり泣けます……。 ところで質問なのですが、パスワードが分からず「立ち別れ」に入れませんでした……パスワードを教えて頂く事は可能ですか? (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - まめさん» 分かります、原作読んでる時まさかの事実に泣いてました。髪飾りはですね、今後の展開(多分後半の方)を楽しみにお待ちいただければと思います。 (2020年6月17日 8時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - さらば真選組篇前半完結おめでとうございます! もうこの時点で泣けますね...これから壊れた髪飾りもどうなるか気になります..! 完結まで駆け抜けて下さい!ついていきます!! 体に気をつけて更新頑張って下さい! (2020年6月17日 0時) (レス) id: 7bb68938d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2020年6月3日 8時

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