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さらば真選組篇/夢 3 ページ27

「学もねェ、身分もねェ。信じられるのは、てめェの剣だけ」




見るからに荒くれ者な連中が、続々と入って行くそこ。




(そいつ)1つで江戸(ここ)で一旗あげてェ」




門には、『浪士組志願者会所』の文字。




「ここに集まったのはそんな田舎者(れんちゅう)ばかりだ」




近藤を先頭に、土方、沖田、Aと門をくぐる。




「埋もれるなよ、奴等の夢に」




彼等の(もくてき)もまた、同じだった。




「てめェの夢は、てめェの剣で斬りひらけ」




塀の向こう側に見えるのは、建ち並ぶビル達。




「俺達ゃ、江戸(ここ)で侍になるんだ」




_____その時彼等は、4年後に犬猿の仲となる彼とすれ違っていた。









「長官!!」




4年前の事を思い浮かべていた佐々木異三郎は、部下からの呼び声に目を開く。


双眼鏡を覗いている部下が焦ったように報告してきた。




「数キロ先に、船の影が一隻」




違う。一隻なんかじゃない、十数隻だ。


「あれは……!!」と部下達が驚く中、佐々木は冷静に呟いた。




「来ましたか、真選組」




来て当然とでもいうような口調だった。いや、実際に彼はそう考えていたのだろう。近藤を助けに来て当然だと。


何故なら、彼等は真選組なのだから。




「その夢、終わる日となるか。それとも、私が見続けてきた長き夢から覚める日となるか」




岩陰から、巨大な船が3隻姿を現した。それらは一斉に先程見えた船へと銃口を合わせる。




「斬りひらけるものなら斬りひらいてごらんなさい」




ドォォン!! と轟音を上げ、発砲される。




「私、結構寝相悪いですよ」

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しらぬい - そうなんですね!急かしてしまう形になってすみません…!楽しみにしています〜! (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - しらぬいさん» ありがとうございます。見廻組の2人良いですよねホント……。「たち別れ」はですね、まだ1話も書いていないんです。夜には公開できると思います。 (2020年6月17日 19時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - さらば真選組篇 前半お疲れ様でした!異三郎と信女の過去はやっぱり泣けます……。 ところで質問なのですが、パスワードが分からず「立ち別れ」に入れませんでした……パスワードを教えて頂く事は可能ですか? (2020年6月17日 19時) (レス) id: 411c9be34b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - まめさん» 分かります、原作読んでる時まさかの事実に泣いてました。髪飾りはですね、今後の展開(多分後半の方)を楽しみにお待ちいただければと思います。 (2020年6月17日 8時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - さらば真選組篇前半完結おめでとうございます! もうこの時点で泣けますね...これから壊れた髪飾りもどうなるか気になります..! 完結まで駆け抜けて下さい!ついていきます!! 体に気をつけて更新頑張って下さい! (2020年6月17日 0時) (レス) id: 7bb68938d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2020年6月3日 8時

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