バラガキ篇／バラガキからの手紙 ページ29
「目の見えないあの人には何か見えたのか、あの兄弟には言葉なんかなくても伝わるものがあったのか」
彼女はその真っ白な手紙を見て、優しく微笑んだ。
「いや……きっと、兄弟ってのは……家族ってのは、生きているって、ただそれだけきけたら、充分なのかもしれないよ」
だからきっと、言葉なんて要らなかったのだ。
同じ空の下に居るっていう、ただそれだけが分かれば。
「アナタ、またトシから手紙が来たってさ。ホラ……アラ？」
いつの間にか鉄之助と銀時が居なくなっているのに、彼女は首を傾げた。
☆☆☆☆☆
「結局、また届けられなかったな……これでいいのか」
夕焼けを見ながら、川の土手に立って、銀時は鉄之助にそう言った。
その言葉に、鉄之助は微笑んで返す。
「いいんです。あんな手紙見せられたら、自分の手紙なんて……渡せませんから」
土方と為五郎は、確かにつながっていた。
それだけ聞けたら、充分だから。
彼は手紙を紙飛行機にして、飛ばす。
それは土手の斜面にストンと落ちた。
☆☆☆☆☆
大江戸病院の、一室で。
土方が筆を手に何かを悩んでいると、開いた窓から何かが入ってきた。
それは、�爛丱薀�キより�瓩判颪�れた紙飛行機。
それを見た土方は、ドサッとベッドに後ろから倒れ込んだ。
「やっぱ、何も浮かばねェ」
ベッドに備え付けの机には、真っ白な紙と、�爛丱薀�キ様へ�瓩判颪�れた封筒があった。
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ゆず(プロフ) - りさん» ありがとうございます！ バラガキ篇大好きなので、ドンドン更新していけたらと思います。全力で頑張ります！ (2020年4月23日 19時) (
レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
り - 続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください全力で応援してます！！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: e466fb159c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年4月23日 12時
