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バラガキ篇/悪ガキどもの祭典 ページ21

「それでも殺るってんなら、殺れよ。悪ガキ」




そう言われた銀時は土方と同じ笑みを浮かべる。


そして鉄之助を殺る事は無かっ、




ドゴッ




殺る事は無くは無かった。


銀時に蹴られ重力に従い落ちていく鉄之助を、知恵空党の連中は勿論、見廻組や佐々木でさえも、唖然とした様子で見つめていた。




「ホントに殺る奴があるかァァァァ!!」


「てめーが殺れっつったんだろーが!!」




刀と木刀を振りかざし、一気に戦闘態勢に入る土方と銀時。


だが佐々木は、「違う」と呟いた。


その通りだった。銀時は鉄之助を殺ったのではない。




「A、人質確保!!」


「はいよ〜」




鉄之助を縛っていたロープを、待機していた近藤が掴んでいたのだ。


プラプラ揺れる鉄之助の重みに耐えながらの上司の声に、同じく待機していたAは緩く返す。


そして、バズーカを上へと構えた。




「気ぃ短いのによくこらえたね〜、もう我慢はいらねェよ。大暴れしてやれェェェ!!」




彼女が引き金を引くと、バァン!! と発射される。




「悪ガキども!!」




バズーカの音とAの声に、銀時と土方(わるガキども)はそれはもう悪い笑顔を浮かべた。


とんでもないゲスい笑顔である。




「フェイクだ!!」




佐々木が叫ぶ。


銀時と土方が斬り合いを始めたのではない事に気づいたから。




「構わん!! 浪士どもごと撃っ、」




銀時と土方が2人で大きめなコンクリートの欠片を、刀でバットの様に打つ。


それは見事ヘリコプターのフロントガラスに命中した。




「きょっ、局長ォォォォ!! まっ、前が!! おまけに爆煙で敵が確認できません」




ヘリコプターの操縦士が慌てた声を上げる一方、廃ビルの屋上の見廻組隊士達も爆煙で辺りが見えずに混乱する。


そんな中、1つ、2つと、悲鳴が上がっては人が倒れる音がした。銀時と土方が爆煙にまぎれて攻撃しているのだ。


それを好機と捉えたのは、知恵空党の連中。




「しめたぞ!! ポリ公どもが仲間割れしてるうちに早くとんずらするぞ!!」


「一体どこから!! 煙で何も見えません!!」


「穴だ!! 爆発であいた穴から逃げるぞ!!」

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ゆず(プロフ) - りさん» ありがとうございます! バラガキ篇大好きなので、ドンドン更新していけたらと思います。全力で頑張ります! (2020年4月23日 19時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください全力で応援してます!! (2020年4月23日 19時) (レス) id: e466fb159c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2020年4月23日 12時

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