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今度こそ負けない為に ページ19

「見ろ。てめーがモタモタしてっから、敵さんに勘づかれちまったぜ」




男共の前に立ちはだかり、壁1枚挟んだ所に居る神楽に言った。


その様子を見て、金髪の男が口を開く。




「2年前、あの時と同じね。仲間を護って1人奮戦するあなた、そしてそれを囲う私達。違うのは、あなたを囲うこの勢力。そして今回負けるのは、坊や、あなたって事」




その言葉に、「負ける?」と呟いた。




「じゃあ、前と変わりゃしねーじゃねーか」




侍にとって、幾ら敵を倒したところで、護るものを護れなければそれは負けなのだ。


だから、2年前のあれは、六角事件は、沖田達にとっては負け戦だった。




血に染まった床に血に染まって倒れる六角宗春の姿と、万事屋で涙を流しながら叫ぶ霧江の姿が脳裏を過ぎる。


もう、あんなのは御免なんだ。


だから。




「今度は護り通してみせる。何があっても」




たとえ敵が何十人居ようと、たとえ敵がどんな武器を持っていようと。




「こっから先、何人たりとも、一歩も進むことは許さねェぜ」



 
敵を鋭い目で見据えながら言ったそれは、宣言だった。


相手と、自分にとっての。




「なめるなァァァ!!」


「たった1人で何ができるかァ!!」




男達が沖田に向かって行った、次の瞬間。


一瞬にして斬られた男達の身体が、血を流しながら宙を舞って地面に叩きつけられた。




「ひっ、ひるむなァァ!!」


「一気にたたんでおしまい!!」




刀を振るう。


自分より後ろに、霧江達の所に、コイツらを行かせない為に。


もう、負けない為に。今度こそ護る為に。




「早く逃げろォォ!」




そんな声に背中を押されて、神楽が霧江を肩に担ぐ。


そして気づいた。霧江の腕が、細かく震えている事に。

優しくなんてない→←手を汚す役目



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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時

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