気の置けない、 ページ23
吹っ飛んでいった天堂蒼達に手錠をかけるべく追いかけて行った隊士達を欠伸を噛み殺しながら眺めていたら、「おい」と声をかけられた。
目線を移せば、まるで先生に悪事を怒られている時の悪ガキの様な不満そうな表情の総悟と目が合う。
珍しく結構な怪我をしている彼は、「お前な、」と怒るトシをスルーしながら、私目がけてフラフラとした足取りで歩いてきた。
私の目の前まで来ると、握っていた刀を急に右手に力が入らなくなったみたいに手放してそのまま私に身体を預けてくる。
「うわっ」
まさか凭れられるとは思わなかったから、そんな声を出して足もふらついた。
背中に手をまわして、ポンポンと叩く。
「どーしたの、流石に疲れた? 大丈夫?」
「……ちょっとでいいからこうさせろ」
耳元で、弱々しい声で言われる。
別に私は良いんだけど、総悟は大丈夫なんだろうか。
身長的にキツイんじゃないかと思うんだけど。
「お疲れ様」
「疲れた」
「だろうね。トシめっちゃ怒ってるから後で覚悟しときなよ」
「今言うなよ。てか、何で真選組が来たんでィ」
「神山は蒼達に呼び出されたらしいよ。私達は勝手に来た」
「どっからモレた。場所とか、相手とか」
「アンタと神山の資料室での話聞いてた山崎がトシに言われて調べたの」
「……山崎か」
あ、なんか今総悟のスイッチが入っちゃった気がする。
すまん山崎。
「ま、」
腹立つくらいに手触りの良いサラサラの髪をかき回しながら、私は淡く笑った。
「どれもこれも背負い込むなって」
「……背負ってねーよ」
「総悟が優しいのは知ってたけどさ」
「優しくねーよ」
「心配しちゃうからさ」
「おい話聞け」
ハハハッと笑い声をもらす。
身体を起こした総悟の目はジトッとしていたけれど、何故か元気が出たみたいで安心した。
「……え、何ですかあの2人、恋仲?」
「ふざけんなよ眼鏡!! そんなの俺が許さねェ!!」
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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
% - 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時