そして立つ死亡フラグ ページ12
「万事屋はもうからないから廃業して殺し屋に転向したアル。手ェあげろ、おかしなマネしたらドアタマブチ抜くど」
「おかしいのはオメーだろ、自分のドアタマブチ抜けよ。少しはマシな思考ができるようになるだろうぜ」
わざわざ殺し屋っぽくサングラスをかけた背後のアホにそう返す。
元々暑くて最悪の気分だったのに更に悪化した。
「ナマイキな口きいてんじゃねーぞコラァ、敬語でしゃべれ。状況わかってんのか」
「頼むから帰ってくれませんか、あなたみたいなのに構ってる暇はないんです僕は」
「やればできるじゃないか。ヨシ、ごほうびにハッピーターンをやろう。塩を全部なめきったふやけてもうハッピーでもなんでもない、アンハッピーターンをくれてやろう」
「ブチ殺してェ。神様僕は死んでもかまいません。代わりにこのクソ
思わず本音をこぼした後、怒りを鎮めてため息をついた。
背後の気配が1つなのが疑問だったから。
「あのガキは? どうせ一緒に俺を殺りに来たんだろう」
そう訊けば、何故かチャイナ娘は俺の頭に向けていた番傘を下ろす。
「お前なんか殺したって、霧江の手が汚れるだけアル」
「じゃあ何しに来た。俺をボディガードでもしてくれるってのかィ」
「ホントの事を話すアル。お前が何か隠しているのはお見通しネ」
気付いてほしくねェとこばかり気付くコイツは、きっとそういうセンサーみたいなのを搭載してるんだろう。
「お前が敵味方間違って斬りかかる程、しょっぱい使い手じゃない事位お見通しアル」
普段は散々俺の事見下してやがるクセに、こういう時だけ何なんだと思う。
「人殺しの罪までかぶって、一体何を隠そうとしているネ。霧江の前できっちりしゃべるアル。しゃべらないってんなら、霧江の代わりに私がお前のドタマブチ抜くネ」
はぁとため息をついた。
「敵味方間違って斬りかかる程ヤワじゃねェ……確かに。だが、もしその味方と思っていた奴が、敵だったとしたらどうする」
幾人もの足音に顔を上げる。
「世の中にはなァ、知らねー方がいい事もあるのさ、お嬢さん。それにな、ガラでもねー事はそうペラペラしゃべるもんじゃねーぜ。見ろ」
自分達を取り囲む武器を持った何十人の男達と、1番前に立つ少女に顔をしかめた。
「てめーのせいで、死亡フラグが立っちまった」
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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
% - 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時