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吉原炎上篇/パーチー ページ16

飛んできたクナイを全部防いで前を見れば、武器を持った幾人もの女達。


百華だ。




「頭、バカな真似をしたね」




女の1人が口を開く。


言葉を向けられた月詠は、何も言わずに真っ直ぐ前を睨んでいた。




「アンタが賊に加担するとは。吉原を裏切ればどうなるか、百華の頭のアンタが1番知ってるはずだ」


「そうかい、一体どうなるってんだ。是非お教え願いたいもんだ。こんなにたくさん集まって、」




銀髪のカツラが、2房地に落ちる。




「お別れパーチーでも開いてくれるのかい」




額にクナイをぶっ刺しながらキメた銀時に、新八が冷静に言った。




「……銀さん、ホントにお別れです」


「え? 何が」


「何がじゃねーだろ!! 何回ぶっ刺さってんですか、アンタは!!」


「え? 何が。刺さってないよ、何も」


「刺さってただろ!! 今明らかに顔赤くなってるだろ!! 照れてるだろ!!」




大騒ぎする新八の声を聞いて、神楽が「オイイ、いい加減にしろよ」と口を挟んだ。




「キメる時はパシッとキメろよな〜」


「刺さってたよね!! 君も明らかにそれ刺さってたよね」




額からダラダラ血を流し、後ろ手にクナイを持つ神楽に新八がまたツッこむ。




「フン、今からその調子じゃ先が思いやられるわい」




月詠が口を開く。




「ぬしら、そんなことでは100年かかっても夜王には勝てんぞ」


「……ツッコミづらいんですけど。そっとしといた方がいいよねアレ、知らないほうがいいよねアレ」




背中にクナイを4本刺した月詠には、流石にツッこめなかった。




「……無事なのはAさんだけですか」


「ハハハ……」




疲れた様な新八の声に乾いた笑いで返すAは、逆にKYというか、無傷だった。




「裏切り者には死を。それが吉原(ここ)の掟。アンタも吉原の番人とまで言われた女だ」




百華の1人がそう口を開く。




「その命をもってして、最後の掟、護るがいい!!」




一斉にかかってきた百華を見据えながら、銀時が「嬉しいねぇ」と呟いた。




「遊女総出の総仕舞たァ、男冥利に尽きるぜ。んだがこう貧乳ばかりじゃ、興も醒めるってもんだ。女はやっぱり、」




3人がバッと胸元を大きく開けた。


爆弾を2つずつ、付けていた。




「爆乳でござんしょ」




月詠が煙管の火を移す。




「さあ楽しい大宴会(パーチー)の始まりだ」

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ゆず(プロフ) - %さん» ありがとうございます! カッコいい女の子を目指しているので、そう言っていただけて嬉しいです! (2019年12月20日 0時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!夢主ちゃんが男前な感じがして凄くドキドキさせられてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月19日 21時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年12月16日 0時

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