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天然ドS ページ6

空席だった総悟の隣の席に座る銀髪天パ。




「姉上、紹介します。大親友の坂田銀時く、」
「なんでだよ」




まあ正当なツッコミをして、銀ちゃんが総悟の顔をテーブルに押し付ける。ガシャンと割と大きめの音がした。




「オイ、いつから俺達友達になった?」


「旦那、友達って奴ァ今日からなるとか決めるもんじゃなく、いつの間にかなってるもんでさァ」




コソコソ話す2人。


いやでももっとボリューム下げろ、私にはバリバリ聞こえてるから。




大丈夫だとは思うけど一応って事で、「私のお兄ちゃんなんだよ〜」なんてミツバ姉に話しかける。


「まあ、会えたの。良かったわね、Aちゃん」と笑顔で言うミツバ姉に、馬鹿2人の話は聞こえてないようで安心だ。




「そしていつの間にか去っていくのも友達だ」


「すいませーん、チョコレートパフェ3つお願いします」




その総悟の声に、席から立ってどこかへ去ろうとしていた銀ちゃんが早戻しかってスピードでまた席に戻ってきた。




「友達っていうか、俺としてはもう弟みたいな? そんなカンジかな。なァ、総一郎君」


「総悟です」




チョロい。




「こういう細かい所に気が回るところも気にいっててねェ。ねっ、夜神総一郎君」


「総悟です」


「まァ、またこの子はこんな年上の方と……」


「大丈夫です。頭はずっと中2の夏の人なんで」


「中2? よりによってお前、世界で1番バカな生き物中2? そりゃねーだろ、鹿賀丈史君」


「総悟です」




もはや一文字もかぶってねーよ。


私はテーブルに身を乗り出すと、小声で銀ちゃんに囁く。




「銀ちゃん、ちゃんと総悟の友達演じてよ。ミツバ姉肺を患ってて、ストレスに弱いんだから」


「余計な心配かけさせたくないんでェ。頼みますよ」




また「お願いね」と言ってから身体を席に戻してふと隣を見て、ギョッとした。




「? アレ? ちょっとお姉さん、何やってんの? ねェ」




……ミツバ姉、パフェにタバスコは…………。


私と総悟はすぐに普通の表情に戻ったけれど、銀ちゃんは初めてだからな……。


案の定、「コレタバスコォォォ!!」と叫んでいる。




「そーちゃんがお世話になったお礼に、私が特別おいしい食べ方をお教えしようと思って。辛いものはお好きですか?」




ミツバ姉、これ素なんだよね……。


天然ドS、恐るべし。

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年11月11日 17時

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