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ガラス細工 ページ5

A達がぽかんとしているその頃、銀時達はデパートの喫茶店に入っていた。


銀時と新八が隣同士で座り、銀時の正面に星海坊主、その隣に神楽が居る。




「星海坊主ぅぅ!? 星海坊主って……あの……えっ!? 神楽ちゃんのお父さんが!?」




やたら驚いている新八に、ワケの分からない銀時が怪訝そうに言う。




「星海坊主? なにそれ? 妖怪? 坊主じゃねーぞ、うすらってるぞ頭」


「オイ、うすらってるってなんだ。人の頭をさすらってるみたいな言い方するな」




銀時の失礼な発言に対する正当な抗議をする星海坊主。


新八は銀時に彼の説明をする。




「星海坊主といえば、銀河に名を轟かす最強のえいりあんばすたーっスよ。化け物を狩るため銀河中を駆けめぐるさすらいの掃除屋」


「あー、ハイハイ、きいたことあるわ。うすらいの掃除屋」


「オイ、うすらいの掃除屋ってなんだ。ただのダメなオっさんじゃねーか」




カチンときた様子の星海坊主が指の関節を鳴らしながら立ち上がる。




「カチンときた、お父さんカチンときたよ。ガチンとやっちゃっていい?」


「おちつくネ、ウスラー」


「ウスラーって……アレ? でもハスラーみたいでカッコいいかも」




落ち着いたらしい星海坊主に、神楽が2人を紹介する。




「ウスラー、紹介するネ。こっちのダメな眼鏡が新八アル」


「ダメって何?」


「こっちのダメなモジャモジャが銀ちゃんアル」


「いや、だからダメって何?」


「私が地球(こっち)で面倒見てやってる連中ネ。挨拶するヨロシ」




上から目線かつ聞く耳を持たない神楽の紹介に、星海坊主は眼鏡を指で押し上げながら鼻で嗤った。




「フン。なんかよからぬことでも考えてたんじゃねーの。夜兎の力を悪用しようって輩が巷にゃ溢れてるからな」


「なんだァ? 悪用ってどういうことだコラ。てめーの頭で大根でもすりおろすことを指すのか?」




お互いイラッときたらしい銀時と星海坊主は立ち上がって言い合う。




「大体長い間娘ほったらかしてた親父がとやかく言えた義理かよ」


「なんだァ、こちとら必死に捜し回ってたっつーんだよ。ちょっと目ェ離したら消えてたんだよ。難しーんだよ、この年頃の娘はガラス細工のように繊細なんだよ」


「何言ってやがんだ、ガラス細工のような危なげな頭しやがって」

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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時

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