遊園地 ページ35
「て事でやって来ました、大江戸遊園地〜!!」
「うるせェ」
かなり久々の遊園地に浮かれていると、顔を顰めた総悟にボソッと言われる。
そんな反応を気にせずに腕をグイグイ引っ張って、アトラクションの密集地へと足を進めた。
「どれ乗る? どれ乗る?」
「ジェットコースター……はA大丈夫か。お化け屋敷も平気だもんねィ。……何なんだお前、つまんねェ」
「女子の怖がる反応楽しみに遊園地来てんじゃねェよ!」
「遊園地の醍醐味はそれだろィ」
「
最低発言をした総悟の頭をバシンと叩く。
ジトッとした目で見てから顔を正面に向けると、1番最初に目に飛び込んできたのはジェットコースターだった。
「ジェットコースターいっちゃう? 飛ばし過ぎかな」
「良いんじゃねェの」
「じゃあ行こー!」
また腕を引っ張って、ジェットコースターへと向かう。
途中で見知った銀髪が見えた気がしたが、気の所為だろう。
「あ、結構空いてる。ラッキー」
私が小さくそう呟くと、総悟は隣で欠伸をもらした。
「ちょっと凭れさせろィ」
そう言うと後ろにまわってきて、言葉の通り凭れ掛かって掛かってきた。
痩せてるとは言っても私より背が10cm以上高い。
少しフラつくと、「ちゃんとしろ」とすぐ耳元で声がした。
「いきなり凭れ掛かってくる総悟が悪い」
「眠いんでィ」
「昨日寝なかったの?」
「寝ようとして土方の死体数えたんだけどねィ」
「ンなモン数えて寝れっかよ」
そんな会話をしているウチに、気付けば私達の番が来ていた。
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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時