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カブト狩り ページ32

「総悟!?」


「アレ? 何やってんの? 嫌な予感がするんですけど」




銀ちゃんに同意である。




必死で声をかける私達をスルーし、2人は何やら話している。


かと思えば、神楽は瑠璃丸を地面にドンと置いた。




もしかして……?




「カブト相撲やるつもりですよっ!」


「神楽ァ、きけェ! そいつは将軍のペットだ! 傷つけたらエライことになるぞ! 切腹モンだよ!切腹モン!」


「A、この崖登って止めて来い!」


「流石に無理!」


「まァ落ち着け。総悟が勝てば労せず瑠璃丸が手に入る。ここは奴に任せよう」


「そ、それもそうか! 総悟もそこまで馬鹿じゃ……」




トシの言葉によって少し落ち着いたその時。




「凶悪肉食怪虫カブトーンキング。サド丸22号に勝てるかな?」




総悟が少し自慢げに見せつけた巨大カブトに、私は心の中で叫ぶ。


そこまでバカなんですけどォォ!!




「おい、ちょっと待て、総悟!」


「そんなもんで相撲とったら瑠璃丸がどうなると思ってんだァ!?」


「粉々にしてやるぜィ」


「そう! 粉々になっちゃうから、神楽ちゃん! 定春29号粉々になっちゃうよ!」


「ケンカはガタイじゃねェ! 度胸じゃー!!」


「度胸があるのはお前だけだから! ボンボンなんだよ、ロリ丸は将軍に甘やかされて育てられたただのボンボンなの!」


「瑠璃丸っつってんだろ!」




ヤバい、誰かが行って止めないとマジでヤバい。




下の4人は上の2人程バカではないので、止めて来ようというところまでは話が進む。


が、誰が土台になるかで散々揉めた(特に銀ちゃんとトシ)。


結局近藤さん、トシ、新八と土台になり、私と銀ちゃんが上へ登る事となった。




「カーブートー狩りじゃああ!!」




近藤さんのハチミツで滑らないように気をつけながら3人を足場に駆け上り、その勢いでサド丸に飛び蹴りをかます。

一寸の虫にも五分の魂→←瑠璃丸だ



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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時

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