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お礼はきちんと ページ21

『神楽を連れ戻しはしないし、自分は死ぬつもりはない。ただ、神楽を死なせるつもりもない』。


そんな銀ちゃんの言葉に、私は笑う。




「同じくです、星海坊主サン」




私達2人の言葉に、星海坊主はククっと笑った。




「……面白ェ。面白ェよ、お前ら。神楽が気に入るのもわかった気がする」


「それは光栄ですね」


「だが、腕1本と脚1本でなにができる?」




その言葉に、私は片足で立って右脚を少しプラプラさせた。


うん。




「私の脚はご心配なさらず。まだいけます」


「アンタも腕は1本だろ」


「いやいや、」




その時また、口が1つ襲いかかってきた。


3人一斉に斬りかかる。




「合わせりゃ、4本だ」




1つの口を斬ったからって終わりじゃない。


また来るえいりあん達をどんどん斬っていく。




「2分の1が私のじゃないですか、負担大きくないですか?」


「胸クソワリーが、神楽助けるまでは協力してやるよ! ありがたく思え、お父さん!!」


「そーかィ、そいつァありがとよォ!!」




ドン!と番傘が火を吹けば、船の底が抜けて何か大きな塊が落ちてきた。




「何? アレ」


「俺が知るかよ」


「核だ」




私の疑問に答えてくれたのは星海坊主。




「寄生型えいりあんの中枢……こんなデケーのは初めて見るが」


「ターミナルのエネルギーを過度に吸収して肥大化し、船底を破っちゃったって事ですか」


「そーゆー事だ。アレを潰せばこいつらを止めら、」




星海坊主の言葉が不自然に途切れた。


何故って、




「神楽ァァァァァァァ!!」




気を失った神楽が、核の近くに捕らえられていたからだ。




急いで飛び降りて駆けつけるけれど、少し遅かった。


神楽はずぶずぶと核の中へ呑みこまれていく。




「オイ、呑まれちまったぜ! どういうこった!?」


「ヤ……ヤバイ。野郎ォ、神楽をとりこみやがった。このままじゃこいつをしとめることはできねー」


「え?」


「こいつを殺れば、神楽も死ぬ」

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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時

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