信じてやってくれ ページ23
驚いている私達に、星海坊主は言葉を続ける。
「もうじきここは火の海だ。てめーらを巻き込むわけにはいかねェ」
「てめー、まさか1人で……」
1人で、神楽を助け出すつもりなのか。
そんな銀ちゃんの問いには答えず、また口を開いた。
「……つくづく情けねー男だよ、俺は。最強だなんだと言われたところでよォ、なーんにも護れやしねー。家族1つ……娘1人護れやしねーんだなァ。俺って奴ァよォ」
『戦って戦って、夜兎1人ぼっちになってたネ。戦わなきゃいけないのは自分自身アル。このままじゃみんな1人ぼっちになってしまうヨ』
「……これも逃げ続けてきた代償か。すまねェ、神楽……せめて最期はお前と一緒に死なせてくれ」
そう言って番傘をチャキと鳴らした星海坊主に、銀ちゃんがため息をついて、ククと笑う。
「これだからよォ、世の中の親父は娘に煙たがられちまうのかねェ」
その言葉に星海坊主が振り返る。
「お父さんよォ、アンタ
そう言って銀ちゃんは、えいりあんに洞爺湖を刺す。
みるみる触手が伸びてきて、彼は呑みこまれていった。
星海坊主は呆然とし、私は少し呆れて笑う。
そういう人だ、銀ちゃんは。
そしてそんな所へ、新たな人物がやって来た。
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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時