検索窓
今日:6 hit、昨日:22 hit、合計:98,293 hit

信じてやってくれ ページ23

驚いている私達に、星海坊主は言葉を続ける。




「もうじきここは火の海だ。てめーらを巻き込むわけにはいかねェ」


「てめー、まさか1人で……」




1人で、神楽を助け出すつもりなのか。


そんな銀ちゃんの問いには答えず、また口を開いた。




「……つくづく情けねー男だよ、俺は。最強だなんだと言われたところでよォ、なーんにも護れやしねー。家族1つ……娘1人護れやしねーんだなァ。俺って奴ァよォ」




『戦って戦って、夜兎1人ぼっちになってたネ。戦わなきゃいけないのは自分自身アル。このままじゃみんな1人ぼっちになってしまうヨ』





「……これも逃げ続けてきた代償か。すまねェ、神楽……せめて最期はお前と一緒に死なせてくれ」




そう言って番傘をチャキと鳴らした星海坊主に、銀ちゃんがため息をついて、ククと笑う。




「これだからよォ、世の中の親父は娘に煙たがられちまうのかねェ」




その言葉に星海坊主が振り返る。




「お父さんよォ、アンタ自分(てめー)のガキ1人信じることができねーのかィ。神楽(アイツ)がこんなモンで死ぬタマだと思ってんのかィ。5分だ。5分だけ時間を稼いでくれ。俺を信じろとは言わねェ。だが、神楽(アイツ)のことは信じてやってくれよ」




そう言って銀ちゃんは、えいりあんに洞爺湖を刺す。


みるみる触手が伸びてきて、彼は呑みこまれていった。




星海坊主は呆然とし、私は少し呆れて笑う。


そういう人だ、銀ちゃんは。




そしてそんな所へ、新たな人物がやって来た。

護れるようになったら→←正論



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。