夏服 ページ36
「姫様が失踪したァァァ!?」
「オウ。だからよゥ、探し出しちゃくれねーか?見つからなかったらAちゃん以外切腹な」
……そんなワケで。
「あー、あつい。なんで
「ファイト! 私はそこまでじゃない」
「そりゃそんな涼しげな格好してりゃそうだろうなぁ!!」
「私に怒らないでよ。松平のとっつぁん、私に甘いけど」
今の私は、上着を脱いでシャツも半袖である。
いつもの赤いショートパンツが黒になっていて、金の刺繍がされていなければ、誰も真選組とは思わないだろう。
ちなみにこのパンツも薄い素材でできている。
「しかもこのクソ暑いのに人捜したァよ。もうどーにでもしてくれって」
「そんなに暑いなら、夏服つくってあげますぜ、土方さん」
「うおおおおおお!!」
半ばヤケクソに先程自販機で買ったコーヒーをトシが飲んでいれば、背後から総悟の声がして、思い切り彼に剣を振る。
「あぶねーな、動かないでくだせェ。ケガしやすぜ」
「あぶねーのはテメーそのものだろーが。何しやがんだテメー!!」
「なんですかィ、制服ノースリーブにしてやろーと思ったのに……」
「嘘だ、絶対嘘だ!」
「明らかに腕ごともっていく気だったじゃねーか!!」
「実は今、俺が提案した夏服を売り込み中でしてね。土方さんもどーですか。ロッカーになれますぜ」
「そんな事してる暇があんなら姫様捜せ!!」
「誰が着るかァ! 明らかに悪ふざけが生み出した産物じゃねーか!!」
トシと私が総悟に怒鳴っていると。
「おーう。どーだ、調査の方は?」
総悟の言う通り、まるでロッカーのような隊服を着た近藤さんが。
着てる奴いたよ!
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ゆず - 亜水さん» 総悟のSが初めて発揮された回。私結構お気に入りです。 (2019年7月16日 20時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 本当だぁ!更新するの早いですね!凄い!あのカエルアニメで観たときマジで苛ついた!総悟あのまま首はねちゃえばいいのにって正直思いました。でもまあ最終的には焼かれてたんで良かったです♪ (2019年7月16日 20時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 亜水さん» ありがとうございます!このシリーズを更新するのは私自身楽しいので、ドンドンしていけたらと思います。 (2019年7月15日 22時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 桂優しいな〜再開場面、感動しました! (2019年7月15日 11時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - めっちゃ面白いです!読みやすかったです!更新頑張って下さいね次も観させていただきますので、よろしくお願いいたします! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 22時