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月と彼 ページ45

「あ! おいA! 今までどこ行ってたんだ!!」


「いや、トシ違うんだって。俺が遊んできて良いって言ったから!」




遅れて真選組と合流をすれば、既に事は終わっていて。


いつもの様に怒鳴るトシとそれに代わりに謝ってくれる近藤さんの声をぼんやり聞きながら、私は月を見上げていた。




やっぱりお兄、月似合うなぁ。




そんな事を考えていると、不意に目の奥が熱くなった。


ヤバい、こんな所で泣きたくない。




「あ、おいA!?」




呼び止めるトシの言葉も無視して、私は人気の無い方へと足を進めた。


下を向きながら速足で歩いていれば、ドンっと誰かにぶつかった。




「あ、ごめんなさ……って、銀ちゃんか」


「悪いか」




慌てて謝るけれど、どうやらぶつかったのは銀ちゃんだったらしい。


いつも通りの様子に何故だか酷く安心して、それまで我慢していた涙が、急にポロポロと溢れ出した。




「は?え、ちょ、何で泣くんだよ!? 痛かったか?」




物凄い慌てようの銀ちゃんに、私は首を振る事しか出来ない。


すると彼は何かを察した様な顔をした。




「……高杉に会ったのか」




その様子だと、彼もお兄に会ったのかもしれない。


銀ちゃんは先程のお兄と同じ様に私を引き寄せると、もう片方の手で頭を撫でてくれる。


懐かしい甘い匂いにまた昔を思い出して、益々涙が溢れた。

護るもの→←ただ



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ゆず - 亜水さん» 総悟のSが初めて発揮された回。私結構お気に入りです。 (2019年7月16日 20時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 本当だぁ!更新するの早いですね!凄い!あのカエルアニメで観たときマジで苛ついた!総悟あのまま首はねちゃえばいいのにって正直思いました。でもまあ最終的には焼かれてたんで良かったです♪ (2019年7月16日 20時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 亜水さん» ありがとうございます!このシリーズを更新するのは私自身楽しいので、ドンドンしていけたらと思います。 (2019年7月15日 22時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 桂優しいな〜再開場面、感動しました! (2019年7月15日 11時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - めっちゃ面白いです!読みやすかったです!更新頑張って下さいね次も観させていただきますので、よろしくお願いいたします! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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