あの頃 ページ7
「総悟、Aちゃん!? 俺そんなになるまでやれとは言ってないぞ!?」
「口で言ってアイツら止まっかよ。近藤さん、総悟頼む」
「お、おう。おい総悟! やめだ、やめ!」
私とチビの勝負は、近藤さんと土方によって強制終了させられた。
不満を隠しもせずにチビを睨んでいると、頭をバシッと叩かれる。
「イッタッ!?」
「お前は馬鹿か。そんなボロボロで、また喧嘩売ってんじゃねェ」
「は〜? 先に喧嘩売ってきたのアイツ!」
「喧嘩両成敗って言葉知らねェのか」
土方、何てムカつく奴なんだ。
「にしても、Aちゃんがそんなに強いとは思わなかったよ。総悟と良い勝負をするなんて、普通の奴にゃ無理だ」
「近藤さん、総悟がまた噴火すっからやめろ」
チビに睨まれていたので、コッチも負けじと睨み返していると、また土方に頭を叩かれそうになったのでやめた。
先生よりはダメージ少ないけど、やっぱ痛い。
「取り敢えず2人とも、傷の手当てしてもらえ」
近藤さんがそう言って、チビの家に向かう。
ミツバさんに手当てをしてもらっている間、私はボンヤリ手当てされていく傷を眺めていた。
『またこんなに傷作って……』
「女の子なんだから、気を付けなきゃダメよ?」
バッと顔を上げる。
驚いた様子のミツバさんと、目が合った。
「はーい」
あの頃の様に生返事をして、とびっきりの笑顔を向ける。
「ありがとう、ミツバ姉!」
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月18日 22時