検索窓
今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:157,498 hit

ページ16

私は、小さくなっていた。


2歳くらいの姿で、ずっとずっと泣いていた。




暫くして、男の人が来た。


「うるさいぞ」って言いながら頰を叩いてくる。




そこで普通の子なら、今まで以上に声を上げて泣くんだと思う。


だけど私はその途端、ピタッと涙が止まった。




満足した様に頷いて男の人が出て行くと、私は今度は声を上げないように、顔を伏せて泣いた。


怖いとか、辛いとか。そんな感情だけが、私の胸を占めていた。








☆☆☆☆☆








頰へのザラザラとした感触で、目が覚めた。


見れば太陽が、私の頰を舐めていた。




「もう朝か……」




小さく呟いて起き上がると、私の目から溢れた何かが、布団に小さなシミを作った。




「……あれ、私何で泣いてるんだろ」




見たはずの夢の内容は、思い出せなかった。

始まり→←既視感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
130人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。