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夢 ページ16
私は、小さくなっていた。
2歳くらいの姿で、ずっとずっと泣いていた。
暫くして、男の人が来た。
「うるさいぞ」って言いながら頰を叩いてくる。
そこで普通の子なら、今まで以上に声を上げて泣くんだと思う。
だけど私はその途端、ピタッと涙が止まった。
満足した様に頷いて男の人が出て行くと、私は今度は声を上げないように、顔を伏せて泣いた。
怖いとか、辛いとか。そんな感情だけが、私の胸を占めていた。
☆☆☆☆☆
頰へのザラザラとした感触で、目が覚めた。
見れば太陽が、私の頰を舐めていた。
「もう朝か……」
小さく呟いて起き上がると、私の目から溢れた何かが、布団に小さなシミを作った。
「……あれ、私何で泣いてるんだろ」
見たはずの夢の内容は、思い出せなかった。
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月18日 22時