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きみがいたから、つよくなれた。 ページ33

「……それから、おまけでもう1つ」




ピッと人差し指を立てて、四葉がニッコリ笑った。


いつもと変わらない笑顔の筈なのに、Aにはそれが、何故だか悲しく見える。




「何で銀時を好きになったのか、前にAちゃん訊いたでしょ」




それは覚えてる。


確か四葉は、「分からない」と言っていた筈だ。




「あれからね、考えてたの。多分これだな、って事が1つあった」




Aでは無い、どこか遠くを見つめる瞳。


銀時の居る、道場を見ているんだという事は、すぐに分かった。




「4年前、かな。Aちゃんがここに来る、少し前。私その頃、ちょっと色々あって、滅入ってたの。それで、結構皆にもキツく当たっちゃったりしてて。そんな時に、銀時だけが、私に普通に接してくれてた。それが私には、どうしようもなく嬉しかった。皆が腫れ物みたいに扱う中で、アイツだけがそうだったから」




懐かしむ様なその表情に、暗い影は見当たらない。


けど、




「どうしようもなく泣きたくなった時、その胸を貸してくれたのは誰だった? 心からの笑顔の隣に居たのは誰だった?誰の為に、強くなろうと思った?誰の為に、優しくなろうと思えた?……ねえ、Aちゃん」




最後の方は、震えていた。


綺麗な大きい瑠璃色から雫を零して、四葉はAを抱きしめる。


Aの瞳が1つ開かなくなったあの日とはまた違う悲しみが、四葉の胸を染めていた。




「だいすき」





それは誰に向けての言葉(もの)なのか。


Aは尋ねる事なんて出来なかった。

嫌な予感→←永遠なんて無いけれど、



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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時

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