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暗い海の底5 ページ21








「さっき言った通り、僕も以前、あなたみたいにのめり込んでバランスを取れなくなってしまったんです。いつも仕事のことばかり。仕事が終われば練習、そして頭は常にダンスのことでいっぱい…。

…気がついたら、出口のない部屋に閉じ込められているような、そんな感覚に陥るようになっていました」


「今の私と同じ…」そう呟く。

「そう、だから心配で息抜きをしてもらおうとワインを持ってきたんです。ウジヒョンに内緒で」

そう言って優しく微笑みながら、ワインをまた注いでくれる彼。


「今ぐらい、音楽のことは忘れてください。僕がメンバーのくだらない話でもしますよ」

そう言って彼が話し始めたのは、ミンギュ氏のやらかし話だった。

VCR撮影でグラスを割ったり、舞台で階段から滑ったり、身長を考えずに木の下を通ったらぶつかったなど…。

ミンギュ氏には申し訳ないがたくさん笑わせてもらった。



その時、ディエイト氏の携帯が鳴る。

「良いタイミングでお迎えが来ましたね」

そう言いながら電話に出てると、何か話しているようだ。

通話が終わると、私のいつもの荷物を持たされて

「裏口を出て真っ直ぐ100メートルほど歩いたところに黒い車が止まってます。

宿泊してるホテルまで送ってくれるので、その車に乗ってください。今日はもう帰ったほうがいいです」

そう言って作業室を追い出されてしまった。


マネージャーさんか誰かが送ってくれるのだろう。

お酒も少し回ってきていたし、ありがたくディエイト氏の言葉に甘えることにした。







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キンモクセイ(プロフ) - なみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ちょっと更新が停滞していますががんばって書きます♪ (2019年12月15日 20時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - はじめまして(^^)感動してウルウルしながら読みました。大好きな作品のひとつになりました! (2019年12月15日 14時) (レス) id: ea29a86258 (このIDを非表示/違反報告)
キンモクセイ(プロフ) - ちこなさん» 再度コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです!気まぐれ更新ですが、これからもお付き合い頂けると幸いです♪ (2019年12月3日 19時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
ちこな(プロフ) - 長編の予感嬉しいです!主とメンバーのやり取りが可愛くて何度も読み返したくなるお話しだと思います。これからも更新楽しみにしております (2019年12月3日 16時) (レス) id: 007cf2a6d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ボッチャ | 作成日時:2019年12月3日 15時

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