Kalim side ページ9
「ジャミルー!オレ少し絨毯乗って外散歩してくる!お前も来るか?」
「いや、俺はいいよ。成るべくはやく帰ってくるように」
Aに会う夜の話だ。
今日の夜空が一段綺麗な気がして、寮生と皆で夕餉を食べ終わったあとに、オレは少し出かけることにした。
「迎えに来たぞ!いいこにしていたか?」
宝物庫を開けて魔法の絨毯を探しているけど、全然見つからなくて。
織物の束の中でオレとかくれんぼしているんだろうと、織物たちを捲ってみるけど、いない。
「また外に勝手に飛び出したのか..困ったなぁ」
残念だと思っていると、急に足元からふさふさと柔らかいものが擦れているのを感じて、見下ろすと、探していた絨毯だった。
「お前はいつもいたずらっ子だなぁ、あっはっはっ」
「〜♪〜〜♪」
撫でてやると絨毯も嬉しそうに踊る
「散歩しにいこう!いくぞ!ぁああ、ちょっと待てっ」
飛び乗るとすぐに絨毯は待ちきれないように、凄い速さで窓に向かって飛んでいくから、オレはしっかり角を掴めていなくて少し焦った。
楽しいけどな!
─────────
外の風は気持ちよくて、
たくさんの星も見える
それに月はいつもよりずっと丸い
昼間まで熱かった砂漠は夜になると別風景だ。
絨毯から砂丘を見下ろしていたら、
ポツンと人影が見えた。
寮生は皆、寮にいる筈なんだけどなぁ
何か叫んでいるみたいだ
『─────けてー!』
夜は冷えるし、一人にしておくのはまずいと思ってオレは絨毯に低く飛ぶように言った。
だんだん地面に近づいていくうちに、その子の顔が見えてきた。
透き通るような茶色の瞳に少し長めの黒髪で
何故かその雰囲気が誰とも似ていない
うちの寮服を着ているけど、見たことのない奴で、不思議だった。
どうしてこんな所に、という疑問もあったけど、寮には連れて帰ろうと思った。
彼はオレのことにまだ気付いていないようだ
一人にはしておけない。
「おーい、大丈夫か?」
オレはそう声をかけた。
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C-ちゃん(プロフ) - 面白いです!あと少し気になったのが、NPCって何ですか? (11月10日 10時) (レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか!一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます!よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました! (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ?!そう言って貰えて凄く嬉しいです!頑張るぞぉー!! (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝巻き | 作成日時:2021年2月15日 14時