◇ ページ27
自己紹介が終わった後、
やっちゃったなって思ったんだが、
寮生達は優しく接してくれたのが想定外だった。
なんだろう...
良かった！結構歓迎されていたみたいだったから、私は安堵の息を吐いた。
そして今─────────
マンカラに苦戦中です。
ルールは最初聞いたものの、一度だけで覚えられるものじゃない。
皆は子供でも出来ると言っていたんだが、私は戦略性のゲームがどうも苦手で
手の中にあったビー玉替わりの宝石を手に持って、自分の陣地をどうやって早く無くすかを考えていた。
(ルールは自分の陣地を早く失くした方が勝ち、ババ抜きで早く自分のトランプを失くした方が勝つと少し似ている)
対戦相手はカリム寮長。
私、大丈夫か？
『うーん.......』
とりあえず自分の思っているように宝石をボードの端っこの穴に入れて、
推しがどう動くか見てみる。
「へへっ、本当にそこに入れて良かったのか？」
『は、い』
彼は少し考えてから宝石を真ん中の穴に入れる。
周りの寮生も息を飲んで観戦しているからまた緊張していく。
室内では
カランコロンと石がぶつかる音が響く。
そろそろ終盤に近づいて来た時にはお互いの陣地の穴は少なくなっていった。
えっ、私、ちょっと凄くない？
ルール一回聞いただけでここまで粘れたの、
嬉しいんだが。
無自覚に口元が上がっていたのを気づかなくて
彼の反応を見たら、
カリムも真面目な顔で顎に手をあててボードを見つめていた。
真剣な表情、格好いいです。
また可愛いと別な魅力があって凄くいいです。
手に持っている宝石を残り１つの穴にコトッと置くと
彼は顔を上げてこっちを見た。
「オレの勝ちだ！」
と嬉しそうに言った。
寮長の陣地はもう全部埋まっていた。
「「寮長が勝ったぞ！さすがです！！」」
観戦している皆は歓喜な声を上げる。
『すごいですねっ！』
「お前にはあと一歩で負ける所だったぜ！
初めて遊んだのにしたら上手いぞ！」
褒められるの、めちゃくちゃ嬉しい。
もし私獣人族の狼だったら絶対尻尾をブンブン振ってたにちがいない。
『ちょっと悔しいです。
でも、今度は勝ちたいです』
「おうっ！頑張れよ！」
そして第二ラウンド、スタート。
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C-ちゃん(プロフ) - 面白いです！あと少し気になったのが、NPCって何ですか？ (11月10日 10時) (
レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか！一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます！よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ？！そう言って貰えて凄く嬉しいです！頑張るぞぉー！！ (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝巻き | 作成日時：2021年2月15日 14時
