最強の妹 2【呪術廻戦】

伍 ページ28

伏黒side

伏「問題ない。それより任務の危険度が吊り上がった。この件は他の術師に引き継がれる。オマエらはもう帰れ｡」
虎「オマエらって、伏黒とAは？」
伏「俺は武田さんに挨拶して帰る。Aは今から別の任務だ。ほら行け!!」

　渋る虎杖と釘崎を車に突っ込み、新田さんに高専に送り届けるように頼んだ。

　遠ざかる車を見送って一度中学へ戻ろうとしたところで腕を捕まれた。

伏「なんだよ｡」

　後ろを振り向くと赤い瞳とかち合った。

貴『恵さ、津美紀さんのこと心配なことは分かるけどさ、１人で突っ走るのはよくないよ。恵の悪いとこだ｡』

　どっかのクソ教師と似たようなこと言ってくる。兄妹だからだろうか。

　そんなこと言われなくても自分で分かってる。

貴『...私も任務が終わり次第合流するから。無理はしないで｡』
伏「...」

　コイツはいつまで俺のことを弱いままだと思っているのだろう。

　まあAからしたら大抵の奴らは下なんだろうが、
いつになったら俺を見てくれるのだろう。

　最近ずっと胸のあたりが気持ち悪い。虎杖が生き返ってからずっと、

貴『...恵？』
伏「...何でもねぇ｡」

　この気持ちを、コイツにぶつけるのは違う。

伏「...お前こそ、気抜いて任務でヘマすんなよ｡」
貴『恵じゃないからそんなこと兄さんが死んでもないけど｡』
伏「お前はイチイチ一言多いんだよ！」

　今は、ただこの関係が続けば、それだけで。

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