海斗を育てます (ページ1)

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出会いページ1

なんでもないいつも通りの休日を過ごしていた俺ら。

元「なんか聞こえない？」

海「何？」

元「え、俺だけ？」

龍「何が聞こえんの？」

元「赤ちゃんの泣き声みたいな…」

閑「なになに、怖い話でも始める？笑」

元「いや！まじで聞こえんだって！玄関の方から…」

如「やめてよ元太」

元「ちょっと静かにして…」

いつものふざけてる元太とは感じが違うような気がして、みんな声を抑えて耳を澄ましてみる。

海「え、ガチじゃん」

龍「うそ…」

如「どうする？」

閑「どうするって…見に行くしかないでしょ」

元「俺行かないよ？」

海「俺も無理」

龍「俺も」

如「俺も」

閑「え、俺一人？誰かもう一人くらい一緒に来てよ」

「「「如恵留」」」

如「なーんで俺なんだよ！！！やだよ！！」

海「そこはほら、長男だし」

元「そうそう、長男だもん」

如「お前らこういうときだけ長男って…」

元「はーやーくー！見てきてよ！！」

閑「ほら、行こ」

リビングの戸を開けて廊下に出ると、さっきよりも大きくなる泣き声。

閑「もしかして玄関？外？」

如「ぽいね…」

閑也と一緒に意を決して玄関を開けてみると…

「「ふぎゃぁぁぁぁ！！」」

カゴに入った赤ちゃんが2人…

閑「まじで…」

如「赤ちゃん…」

龍「おーい」

元「大丈夫ー？」

如「ここじゃ寒いよね、まず中入れよ」

閑「だね」

それぞれ1人ずつカゴを持って中に入れようとすると

海「え！？まじで赤ちゃん！？」

元「ちょちょちょ…入れていいの？！」

如「なんか手紙も入ってるみたいだし、いくら風除室って言っても寒いでしょ」

「「ふぇぇぇええー！！！！」」

龍「めっちゃ泣いてるけど」

元「手紙になんて？？」

如「【この子はあなたの子です。私はもう限界。この子をよろしくお願いします。】だって」

「「「は？」」」

海「他書いてないの？？？」

如「【名前は海斗(かいと)。生後3ヶ月の男の子です。】しか書いてないな…」

龍「なにそれ
こっちの子は？？」

如「全く同じことが書いてあるよ。てことは双子？
あ、でも双子なら同じ名前はつけないか…書いてる字も違うし…てことは…どういうこと？」

閑「とりあえず泣きやませよ。これじゃちょっとかわいそう」

海「泣きやませ方とかわかんの？」

閑「知らないけど…」

これが俺ら兄弟と2人の海斗との出会い。