とりあえず ページ2
〜如恵留side〜
「「寝た…」」
なんとか俺と閑也で2人を寝かしつけた。
あれから30分は泣きやまなかったから、寝かしつけたというよりは泣き疲れたって言ったほうがあってるかな?笑
海「龍也じゃないの?」
龍「俺ではない……よな?」
海「何その曖昧な感じ」
龍「そんな海人だって、違うの?」
海「俺も違う……はず」
元「さすがに俺ではない……?」
俺らが2人に手を取られている間に、誰の赤ちゃんかってことを言い合ってる(?)3人。
海「如恵留は?身に覚えないの?」
如「俺じゃない…と思うけど…」
元「閑也は?」
閑「俺なわけない…って…」
みんなの反応がどれも曖昧で。苦笑
身に覚えが全く無いってわけではないらしい…
海「誰に似てる?」
元「えー…誰にも似てなくね?」
海「だよな」
如「それぞれ思い当たる人の顔は?」
海「そう言われると…」
龍「似てなくも…」
元「ないような…」
閑「気もしなくもない…」
これじゃ永遠に埒が明かなそうだな。
如「どうする?この子たち」
龍「どうするって…」
海「ここには置いておけないんじゃない?」
閑「じゃあ乳児院とかに行くの?」
如「保健所?」
元「かわいそう…」
海「かわいそうって言ったってさ、俺らにも仕事とかあるじゃん」
元「そうだけどさ、ママにも捨てられてほんとに俺らの中にパパがいたとしたらパパにも捨てられるってことでしょ?」
龍「でも俺らの中にはいないかもしれないじゃん」
如「俺1週間仕事休みだし、とりあえず1週間預かってみる?」
海「まじで言ってんの?」
如「元太も言ってたけど、もしここにお父さんがいたとしてすぐに見捨てるのはかわいそうだよ」
閑「俺も手伝うよ」
如「ありがと」
元「俺も!!」
如「ありがと」
海「龍也は…」
龍「1週間なら」
海「じゃあ俺も1週間なら…いっか」
てなわけで、まずは1週間一緒にいることになった。
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作者名:あちゅ | 作成日時:2020年12月31日 9時