文豪と恋物語２

心配性系男子SOS＊太宰治 ページ3

今日はバレンタイン！

朝からみんながそわそわする中ガチャッ！と勢いよくドアが開いた。

貴『おっはようございまーーす！』

私の思い人、Aちゃんだ。
今日も可愛い。

チョコレートが貰えるかワクワクするのだよ！

でもAちゃんはいつもどうりデスクに向かい敦くんや鏡花ちゃんと話している。

カレシでもないから貰えないのは当然だけど
欲しいな〜〜〜〜

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
二人で任務。

此処でアピールしてみようかな……？

太『Aちゃん、今日はなんの日でしょう！』

貴『はて？なんの日でしょう？』

太『もう〜！あのね、今日は『おー！Aーー！偶然だなァ』……』

貴『中也さん！』

チッ、中也か。
Aちゃんがいなかったらブッ◯ろしてるのに

てゆうか

ムカつくな、Aちゃんが楽しそうなのが

中也如きにAちゃんの魅力がわかるはずないってのに

貴『あ、中也さん！今日バレンタインですよね！
はい、チョコレートです！』

中『お、ありがとよ！ホワイトデー楽しみにしとけ！』

ブチッ

貴『えっ！ちょ、太宰さん一人で行かないで！
じゃあ中也さんまた今度！』

中『おうじゃあな！』
中《Aも太宰も鈍感過ぎるからな。
時間の問題ってとこか。》

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
貴『太宰さん！速いです！』

太『ああ、いたの。大好きな中也の所にいなくていいの？』

突き放すような言葉を放つ。

貴『中也さんを私が好き？
太宰さん何を言っているんですか？』

太『もう一回聞くよ。今日は……何の日？』

貴『今日ですか？今日は大好きな人に思いを伝える日です。例えばこうして』

チュッ

頰に何かが触れた。

貴『太宰さん。此れ受け取ってください』

差し出された手作りチョコレート。

中也のは市販のやつだったのに

太『これって』

貴『好きです太宰さん』

鈍感で莫迦と思っていたんだけどね

君の方が数十枚くらい上手だったね

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