9話 陣side ページ9
今日の朝、施設の人間にたたき起こされ、お前は今日引き渡されるといわれた。
今までも何度も引き渡されたが、結局はここへと戻された。
施設の人間には、もう戻ってきても、もうお前の居場所はないといわれた。
そして書類を渡され門へと行かされた。
門で待って、しばらくすると綺麗な白い髪をなびかせたパーカーの女がやってきた。
どうやら俺を引き取りに来たらしい。書類を渡すと少し読み、
「ここの奴ら殺してやろうか。気持ち悪いだって?こんなに綺麗な子なのに…。」
な?と言われ、頭を撫でられる。
コイツの撫で方気持ちがいいな。と思いながらも手で払う。
コイツの名前は天野Aというらしい。
「どうせお前も俺をここへ戻しに来るさ。名前は髪の色で銀と呼ばれていた。」
コイツにも銀と呼ばれるのだと思いながら言った。
だが、俺はこの名前が嫌いだ。
「君はその名前が好きか?」
俺の思考を読んだような問いに俺は即答した。
そして、コイツは俺に名をくれた。
“陣”という名を俺はカッコイイと思い気に入ったと言った。
すると、突然抱き上げられ足を進められる。
俺は足をバタつかせ下りようとする。
「おい!おろせ!!子供じゃないんだから!」
「そういえば、何歳なんだ?」
と、腕一本で抱きかかえながら言ってくる。
「10歳だ。」
聞かれた事に答えるとコイツ…Aは顔をしかめた。
何か悪いことでも言っただろうか?
「まだまだ子供だ。俺を越してから子供じゃないと言え。俺はこの18歳の肉体から年をとらないんだ。俺は化け物だが、君…陣は俺と来てくれるか?」
悲しい顔をしながら、俺をおろして目線を合わせて言ってくる。
俺はAの手を握り小さく頷いた。
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朽木 桜(プロフ) - 雪桜さん» あありがとうございます!!これからも少しずつですが更新頑張ります! (2018年1月29日 21時) (レス) id: 75375c07c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - はじめまして、雪桜です!小説、とても面白いです!続き待ってますね!\(^_^)(^_^)/ (2018年1月29日 1時) (レス) id: 62247f9682 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - 名無しさん» 赤であってますよー。 (2017年10月9日 21時) (レス) id: 75375c07c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - アルビノの目の色は赤ではなく白ですよ。 (2017年7月29日 12時) (レス) id: eed622d24b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朽木 桜 | 作成日時:2016年12月26日 8時