【文スト】噂の最強異能力者は華麗にヨコハマを闊歩する

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コメントはしっかり読んでます。いつも皆さんありがとうございます。
夢主はこれからもかっこよく生きていきますので応援よろしくお願いします。
最後にひとつ、宣言致しましょう
夢主は攻めです
ーー

そこは、ヨコハマの街中にある、ビル街の路地裏
敦はそこで、血を目にしていた


あの後、探偵社にやってきた依頼人の女性は、実はポートマフィアの構成員であり、路地裏に誘き寄せて敦を捕らえようと画策したようで、それを止めようとした谷崎とナオミは今、黒衣の青年に八つ裂きにされている。


国木田が言っていた人物。
戦うことなく、逃げることを念入りに言い聞かされた人物。


______ポートマフィア、上級構成員


芥川龍之介・異能力【羅生門】___________



残忍と言われるその異能力は、国木田でさえ相手をするのは御免だという



「元より、僕(やつがれ)の目的は貴様一人なのだ、人虎。
そこに転がるお仲間は、云わば貴様の巻き添え……」
「！！……僕のせいでみんなが……！」
「然り。それが貴様の業だ、人虎。貴様は、生きているだけで周囲の存在を損なう」
「っ！」



そう言われた敦の頭に思い浮かぶのは、かつての孤児院での記憶


出ていけ穀潰し
何処ぞで野垂れ死んだ方が世間様の為よ
いや天下の何処にも、お前の居場所などありはせん


わかっている
幼い頃から頭に叩きつけられてきた、自分の業

何をしても失敗して、誰かに迷惑をかけなければ生きていけない、生きていてはいけない存在


わかっている。けれど、今は違う



『どうか心に留めて置いてくれ。少なくとも私達は、君が何処ぞで野垂れ死のうとも、最後はその遺体を真綿で包み、良い香りの続く花を添えて、地下の奥深くに眠るその時まで傍に居て、決して1人では逝かせないからね』


『敦くん。地獄にいながら、よくここまで生き延びてくれたね。生きる希望を失わないで居てくれて、ありがとう』






『君は謝罪も感謝もしなくて良いのだよ

君は好きなだけ泣いていいし、好きなだけ我々を困らせて良いのだ』



_____母、とはそういうものなのだから



この世に2人だけだとしても、自分がかける迷惑を喜んで受け止めてくれる人がいる。
それを笑って許してくれる人がいて、味方とのなってくれる人がいる。


今の中島敦は、生きていてはいけない存在などでは無い



「僕は、僕の生を否定する奴には、絶対負けない

それは、僕を救ってくれた人を、悲しませてしまうから」



そう言って、敦は体に力を込める

あの月夜の野獣が、姿を現したのだ

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