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控えめに鳴った携帯に谷崎が応答し、幾つかの会話の後に切られる。
当たり障りの無い日常の風景ではあるが、それは探偵社にとっての仕事の始まり。
「依頼か？」
「はい。依頼人の方は既に事務所の方に」
「さぁ、仕事の時間だ」
太宰の一言で、座っていた社員がみな立ち上がる。
それは彼女と執事も同様で、最後にゆっくりと腰を上げた。
そして次の瞬間、別の携帯の着信音も鳴り響く。
その携帯の主は執事であり、彼は通話ボタンを押して応答をし始め、そして少しの後に通話を切った。
「
『成程。殺人事件か。我々を遊ばせて置く気はないということか。なかなかに強かなお人だな。
20分後に向かう。ベディヴィエール、車を回しなさい』
「承知致しました。」
執事の言葉に皆が目を剥いている間にも、彼女は執事に車を取りに行かせる。
執事が外に出ていき、喫茶店のドアのベルの余韻が無くなった頃に、探偵社員は各々口を開く。
「最初から大物案件……まぁ、それくらいして貰わないと困るという意図がとれるな」
「いや、殺人事件なんて彼女達が今まで対峙してきた案件と比べれば優しいものだよ。異能力者絡みって事で、漸く及第点ってとこかな」
「……本当に、次元の違いを痛感すると言いますか」
「これからきっと、Aとベディヴィエールさん指名の案件が増えますわね！」
「異能特務課とかポートマフィアに身元がバレなければ良いんだが……」
社員たちは口々に己の気持ちを告げていくが、敦は心配そうに彼女を見つめる。
殺人事件、なんて敦の身の回りでは起きなかったこと。彼女は相当な手練だと聞くし、執事もいるから大丈夫なのだろうが、それでも心配なものは心配である
そんな感情を込めて見つめていると、気付いた彼女が敦に近付き、その頬に柔らかく口付けた。
敦も周りも何が起こったか分からないという顔をしているが、欧州では当たり前のスキンシップ、所謂チークキスである。
知識はあるが習慣の違いには疎いこの伯爵は、周りの異様さに気付かず告げる。
『愛し子、どうかそんな顔をせずに、君は君の役割を果たしなさい。
お互いに初仕事だ。良い成果をあげようじゃないか』
そして最後に敦の頭を一撫ですると、コツコツとヒールの音を鳴らして喫茶店を出ていく。
国木田の感じた前途多難は間違っていなかった
その後の喫茶店内は、(主に太宰の)阿鼻叫喚で渦巻くことになる
______喫茶店「うずまき」だけに。
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ニコニコマーク！ - ふぅ…敦くん？ちょーっとそこの位置代わってもらえないかな？代わらなくてもいいから取り敢えず敦くん達が座っている席の近くの壁になりたい…今すぐ二次元に行きたい… (2022年12月6日 6時) (
レス) @page43 id: 23150a6704 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコマーク！ - すみません…今思ったんですけど、坂口安吾の異能力が『堕落論』だった気が… (2022年12月5日 17時) (レス) @page4 id: 23150a6704 (このIDを非表示/違反報告)
瀬羅 - 攻め…？攻め⁉︎攻めと言いましたか作者様。マジでございますか？ｽｩーーーーーー、ﾌｩーーーーーーーーーー、控えめに言って神ですか。神でしたね！そうでした！無理のない程度に頑張って下さいね！ (2022年11月17日 16時) (レス) @page48 id: 3328415a9f (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - こんにちわ 好きです。 かっこよすぎません?????強い女性好きです。神に出会ってしまいました!!! 更新待っています が無理はしないように頑張ってください!!!!! 楽しみです! (2022年11月16日 18時) (レス) @page47 id: 7f6eba9c4e (このIDを非表示/違反報告)
瀬羅 - ｽｩーーーーーーーー…好きです。なんですか、神ですか。神でしたね‼︎無理無理夢主様カッコいい…そして遂にポートマフィアに接触しそ〜！あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！更新待ってます！頑張って下さい！ (2022年11月16日 16時) (レス) @page47 id: 3328415a9f (このIDを非表示/違反報告)
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