【文スト】噂の最強異能力者は華麗にヨコハマを闊歩する

愛し子よ ページ24

________翌日


中島敦は目を覚ました

それはもう立派な羽根布団で



「おはようございます、敦くん。よく眠れましたか？」


「ベディヴィエールさん………おはようございます。えっと、ここは……？」


『A様のご住居ですよ。昨夜はよく眠ってらしたようですから、気が付かなかったようですね』


「え？………え？？」



A様のご住居

その単語を聞くや否やで敦は飛び起きた

周りの家具類は見事なロココ調の豪勢な調度品ばかりで、自分が寝ているベッドは立派な天蓋付きである

傍らでベッドのレースカーテンを開けて、ついでに部屋のカーテンを開けて起床を促してくれた執事の姿も相まって、自分は死んでどこかの貴族に生まれ変わったのかと錯覚してしまいそうになる



「っ、そういえば虎は？！」


「大丈夫です。虎は探偵社の方が捕獲に成功致しました。これから目撃者と被害者である我々と敦くんは探偵社に赴き、事情聴取が行うそうなので、早く起きて身支度を致しましょう」



そう言って執事は、敦に考える隙も与えぬ速さでベッドから起こし、そのまま浴室に連れ出して体の垢という垢を洗い落とし、体の不要な毛という毛を剃り落とし、あらゆる場所を徹底的に整えて、用意した普通の白シャツと黒ズボンに着替えさせ、あっという間に身支度を完了させてしまった


中島敦は混乱していた

羞恥を覚える間もない手際であった

生まれてこの方、誰かに世話などしてもらったことがないというのに



____成程。これがプロか。



「さて、１階にて伯爵(アール)がお待ちです。朝のご挨拶をしに参りましょう」



執事はひと仕事終えた後のようにスッキリとした顔をしており、非常に満足そうな顔をしながら敦にそう告げた


ーー

【簡単プロフィール】

ベディヴィエール
本名:トマス・マロリー


所属:欧州『時計塔の従騎士』特殊暗殺部隊隊長→辞職

性別:男

身長:186cm

年齢:27歳

誕生日:9月29日

異能力:【アーサー王の死】

好きな物:家事

嫌いな物:黒いあいつ


容姿

黒髪の長髪ポニーテール
翡翠色の目
常に執事服を纏う
かなり筋肉質な体
色白


性格

穏やかで温かい
が、時には冷酷で有無を言わせぬ言葉を発する
常に主の為に働く忠義者だが、主の為なら何でもする人


能力

欧州内の言語であれば全て喋ることが出来、料理等の家事スキルもカンスト済。てかカンストより上。カンストとは
時計塔時代の仕事のこともあって護身術も匠




昔はかなり名を馳せた暗殺者だったが、今はAに忠誠を誓う執事
何よりも主人が大事

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