・ ページ10
智side
僕達4人は翔くんと同じ局にいた。
次の収録がしやがれだったからね。
ほんとに奇跡だよ。うん。
楽屋でのんびりしてたら翔くんのマネが楽屋に顔を出してきて。
翔くんが咳をしてたこと。
吸入器を持っていないこと。
それを聞いて僕達は翔くんの様子を見ようとスタジオに向かった。
収録しているのだからそーとドアを開けたら真ん中に1人、咳で苦しんでいるにと。
それは、翔くんだと気づくまで時間がかからなかった。
『翔ちゃん!』 『翔くん!』
僕達が息ぴったりに彼の名前を叫ぶんだもん。
そりゃみんなビックリするよね。
すぐさま翔くんに駆け寄る。
雅「翔ちゃん!これ吸って!」
吸入器を持っていた相葉ちゃんが吸うように声をかけても意識が朦朧としているのか...
吸ってくれる気配がない。
スタジオをぐるっと見渡すと観客の中には泣いている人もいた。
智「潤、呼んでくれる?」
潤「うん。」
意外とみんな平然を保っていた。
ここで僕らまでパニックを起こしたらどうしようもないからね。
『救急車』という単語を使わないで潤にお願いする。
さらにスタジオ全体がパニックになるかもだから。
智「もう少しだからね、頑張って。」
彼をお姫様抱っこでスタジオを離れる。
翔「ごめんなさい.....」
智「呼吸器はいつでも持っておこうね。」
翔くんが目覚めたのはあれから3日後。
このことは『体調不良』ということになっている。
=たまたま
だね笑
翔くんが入院中は徳井さんや桝さんなどあのスタジオにいたたくさんの人がお見舞いに来てくれた。
翔くんは恥ずかしそうだったけど嬉しそうな顔、してたよ。笑
end
313人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚翔南 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=citrusfruit1
作成日時:2019年6月13日 22時