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過保護/7 ページ9

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「じゃあよろしくな、」




そう言って渡された10枚程度のプリント






昼休憩、監督に呼ばれたと思いきやこれをレギュラーメンバー全員分配って欲しいと頼まれたのだ。





部員全員、となると50枚は軽く超えるから監督が私に配慮してくれて……!



そう思ってたけど全然違って




ふとプリントに目を通すと





夏休み合同合宿のお知らせ。






なんて書かれていた






「国見くん、金田一くん」





丁度窓際で雑談していた2人が見えたので名前を呼び、ひらひらと手を振る




すると早歩きでこちらへ来るなりプリントに目を向ける国見くん




「先輩ありがとうございます額縁に飾って保管します、」





と、真顔で言ってくるので国見くんの言葉は無視して




「親にサインとハンコ押して貰って、終業式までに提出してね」




と、言うと金田一くんが国見くんの分も貰ってコクコクと頷いてくれた。



可愛い。





「あの、先輩……プリント配るの俺やりますよ?」




「大丈夫だよ、ありがとう金田一くん」




「じゃあ俺が」



「マネージャーの仕事だから」



「先輩が体育館に存在するというだけでマネジの仕事は完了してると思うんですが」






「…………国見くん…」







それ、仕事じゃなくてギャラリーだから。





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作者名:ゆず | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年2月12日 20時

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