・ ページ32
偽り家族
o
何度かけても電話に出ない
もうあの場を離れて10分以上
そろそろ戻らないと怪しまれるから、一旦戻る。
その瞬間だった。
「迷子のお知らせです。緑の洋服にジーパンを履いている男の子がお連れ様をお待ちです。2階……」
そのお知らせを聞いて俺はまずいと一瞬で感じた。
母さんの目が、顔が、表情が明らかに変わっていく。
それは全て、翔くんに対しての怒りだ。
翔くんは何一つ関わっていないのに…。
僕は翔くんを守るため、彼を探し出そうとしたが、簡単に母さんに見破られてしまった。
智も着いてこいと言われ、双子を抱いて一緒に雅紀の元へ。
言われた場所に行くと、大号泣している雅紀。
「ごめんね雅紀……。あの子ったら、ほんと使えない子だわ。」
雅紀を無事に見つけたと同時に翔くんに悪口。
だから、翔くんは何にも悪くないってば…。
「1発叱らなきゃ、また同じことを繰り返すわ。あの子を見つけるわよ。智も探してちょうだい。」
やばいやばい。
翔くんが…。
その時、翔くんが僕たちの向こう側を歩いているのが見えた。
母さんも見つけている。
翔くんも、少しして僕たちの存在に気づいたが、逃げようとはしなかった。
理由がわからないのと、母さんがすごく怒ってる顔をしているからだ。
母さんを抑え込めてでも止めたいのが本音。
でも、今双子を抱いてての状態でやったら双子まで被害が及ぶに違いない。
逃げろって口パクで言っても、彼は逃げない。
もう、それでけこの状況に慣れてしまってる証拠だ。
慣れって怖いね。
そして、母さんはいつも以上に怒っている様子だった。
きっと、翔くんがいたのはゲームセンターの目の前だっから…。
僕は分かる。ただ通っただけだと。
でも、母さんはそんなこと考えもしないんだろうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なぎ(プロフ) - 櫻さん» あけましておめでとうございます！そう言ってくださると、書く手が進みます😂ありがとうございます！ (2022年2月2日 7時) (
レス) id: 61967c5f9e (このIDを非表示/違反報告)
櫻(プロフ) - あけましておめでとうございます。また更新してくださって嬉しいです😊これからもマイペースに更新してくださることを楽しみにしています🍀 (2022年2月2日 0時) (レス) @page39 id: 6316d6d95d (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - ナマケモノさん» 楽しんでいただけたようで、良かったです！ありがとうございます^^ (2021年8月15日 19時) (レス) id: 61967c5f9e (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノ(プロフ) - リクエストにお応え頂きありがとうございます！これからも楽しみにしています。 (2021年8月15日 17時) (レス) id: 35413f7608 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - ちーさん» 遅くなってすみません。楽しんでいただけて良かったです！ (2021年7月15日 6時) (レス) id: 61967c5f9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぎ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=citrusfruit1
作成日時：2021年6月18日 20時
