立てば芍薬【名探偵コナン】 (ページ9)

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57話ページ9

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警察学校に入ってからはとにかく忙しくてあっという間だった。

研二くんたちのように特別仲の良い同期が出来るわけでもなかった。事件のようなこともなくただただ毎日一生懸命過ごしていたらすぐだった。

強いて言うなら鬼塚教官に研二くんとじんぺーくんと幼馴染みだと伝えたら、お前は面倒事を起こすなよ、と言われたくらいだ。

どれだけ彼らがヤンチャしてたか改めてよくわかった。

ああ、そうそう。自分で言うのもなんだが初めの方はモテた。

多分いつも見張っていた狂犬たちがいなかったからだ。

というか多分それもあって女の子に少し妬まれていたんだと思う。だから特別仲の良い同期も出来なかった。
噂だと一部は、男子より私がかっこいいと言ってくれてたみたいだけど。

けど私からしたらみんなが言うイケメンなんて、そこまでかっこよくない。だから言い寄られたところでドキッともしないのだ。

特にこの何年かでかなり目が肥えたんだから。

ちなみに勉強よりなにより大変だったのは彼らとのやり取りだ。

約束通り毎週連絡。

それならまだ良い方だ。連絡なんて2日に1回。2週間に1回は彼らとご飯に行く生活を送った。

この行動によって彼氏がいるなんて噂がたった私。

否定しても信じてもらえず、そのうちモテる自慢か？なんて妬まれたり、本当に警察官を目指している行動とは思えない、と言われたり散々だった。

まあ、学校内は暇で勉強くらいしかすることなかったし、研二くんたちが教えてくれたりしたから悪口言ってた人より良い成績のまま卒業出来たんだけどね。

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そうそう私の配属先はといえば …

『Aちゃん？』

「っあ、佐藤さん！」

『もう、美和子でいいのよ？可愛いな〜』

捜査一課強行犯捜査三係になりました…。

つまり目暮警部もいる。

嬉しいような、けどこれからとんでもない事件に巡り会うと思うと少し緊張するというか。

まだじんぺーくんは来てない。

多分来る時は研二くんも一緒だろうからここでは2人の先輩になるわけだ。

高木刑事も来てない。

まあ少し寂しいけど頑張ろう

と燃えていたりします。

研二くんたちはみんな反対してた。

もしなにかあったら危険だから、と。

私としては、警察官になるならしょうがないと思ってる。

意外にも説得に時間をかけたのが零さん。

ありがたいけど、それでもかなり過保護だった。

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