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小｜中｜大｜「な、なんなのよ…やめて、来ないで、あっち行ってよ！だ、誰か助けて、誰かあっ！」
「助けを呼んだって誰も来ねえよ…お前が悪いんだ、お前が…あの女みたいな格好をしていやがるから…」
「来ないで、来ないでってばぁ！いや、いや…いやぁあああっ！」


犯人は確信していた。自分は目の前の女を殺せると。怯えて助けを求めるばかりで腰を抜かして逃げることも出来ない弱い女。

包丁を振り翳す。何も出来ない女は、ただただ見ているしか出来ない。ぼろぼろ涙を流しながら、絶望するのみ。

ああ、なんて可哀想な最後だ…ざまあみろ！

首を掻き切ってやろうと近付き、振り下ろした───次の瞬間。距離を詰めてきた女の影と首筋へ叩き込まれた強い衝撃を最後に、彼の意識はとぶ。


「……ああ…気持ちの悪い男。私をどこその女と一緒にするなんて、失礼な話ね。」

「大道さん！」


ぱたぱたと駆けてきたのはジョディ。そしてキャメル。最後に───


「小道お姉ちゃん！」

「…？三人して誰を呼んでるのよ。私の名前忘れちゃったわけ？」


怪訝な顔をする彼女。はっとした彼、江戸川コナンは、懐から取り出したクリッカーを、鳴らした。執筆状態：連載中