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９章。慣れ。 ページ9
それから半日後、鵺は船に慣れたようで、ねっころがり空を見ていた。
「……曇ったな。」
船が出航したときには、空には幾万もの星が輝いていた。
けれど、今はその空に紫かかった雲が浮かんでいる。
鵺の独り言を聞き、ぱちくりとアキはまばたきをした。
「あら本当。…この天候ってことはもう直ぐ着くんじゃない？」
「……そういや、何処に向かうのか私知らんぞ？」
「嗚呼、今回はフェグールに行こうかと。
ゾンビだらけの街だよ。」
そうニコニコしながらフレイアは言った。
「…ゾンビって…屍のか？？」
「そう、屍の。」
「……一つ聞いてもいいか？」
「どうしたの？」
「……どうしてそこにしようと思ったんじゃ…」
二人はぱちくりと顔を合わせた。
「「面白そうだったから。」」
いやいや、そんな面白そうだったからって言う理由で誰がゾンビの街へ行くんじゃ！？
続く (更新停止中)
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作者名：左側に注意 | 作成日時：2017年9月22日 23時
