第9話 ページ10
流星街とマフィアンコミュニティは蜜月関係にあることは、原作でも語られていたと朧気に記憶している。
マフィアは武器や物資を流星街へゴミと称して提供し、代わりに犯罪に手を貸す人材を確保する。流星街の住民は戸籍が登録されておらず、身元を割ることが難しいため、犯罪にうってつけという訳だ。
どうやらクロロ達も、時折その人材に選ばれているらしい。
私も行かないといけないのだろうかと思いクロロに訊ねたが、
「ああ、いや…Aは、ちょっと」
と謎の遠慮をされ、待機を命じられた。普段読みにくいクロロの表情がこの時ばかりは簡単に読めてしまった。"絶対失敗するだろお前"という顔をしていた。
なんだか複雑な気持ちだが行かなくていいのはラッキーだと思う。
そういった事情により今日、数人がマフィアの元へ、他の皆はいつものように盗み、私は一人で留守番をしていたのだが…
『あ、おかえりなさ、』
「あん時俺のいうこと聞いてりゃこんな怪我負わなかっただろうよ、なあ！？」
「フィンクスの作戦だたらそれこそ死んでたね。怪我を負たのはお前の実力不足なだけでワタシ関係ないよ」
「てんめぇ…！！」
どうやら揉めているらしい。シャルが間に入って落ち着きなよと宥めているが、両者ともかなり殺気立っている。
怖すぎる。私どうすればいい？
狼狽えているうちに言い合いはヒートアップし、喧嘩は口では収まらなくなってきたようだ。お互いに、戦闘態勢に入ったのである。
「ちょっと２人共！ただでさえ重傷負ってるんだから！」
「うるせえシャルは引っ込んでろ！！」
「はあ！？」
ますます場はピリピリしてきた。こういう時に頼りになりそうなクロロの姿は見当たらない。
どうしよう。私としても喧嘩は止めて欲しいし、血だらけの３人を早く手当したい。
「いい加減にしろって！！」
『シャル、クロロは…』
「途中で寄り道していったよ！全く、早く帰ってきてもらわないと困るんだけど！」
取っ組み合いをする２人を必死に止めているシャルに聞く。クロロを待っている間に大変なことになりそうだ。
『あの、先に手当しよ？』
「ささとくたばるといいね！！」
「こっちのセリフだ！！」
「なんでお前らそんな元気なわけ！？」
もうぐちゃぐちゃである。皆の傷も酷いため、これは強引にでも止めないといけない。
『手当！！するから一旦やめよ！？』
「Aは黙てるといいよ！！」
「先にこいつぶっ飛ばしてからな！！」
全く聞く耳を持たない。
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推しの命は私の命 - 番外編だけでも書いてくれ (3月2日 21時) (
レス) id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
あいす - クロロがドロドロしていて凄い刺さりました,,😭めちゃ面白いです！！応援してます！！！！ (9月29日 13時) (レス) @page28 id: d200d8285a (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - 次がすっごく楽しみです!!!頑張ってくださいね! (9月12日 23時) (レス) id: 09c2417c6f (このIDを非表示/違反報告)
みのる - 続きすごい楽しみです！！！待ってます！！！ (9月11日 23時) (レス) @page48 id: b8a09115f0 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！ (5月3日 12時) (レス) @page48 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ x他1人 | 作成日時：2021年8月27日 15時
