第30話 ページ32
『ハンターになろう』
天空競技場の、見晴らしの良い一室。
ベッドの上で胡座をかきながら、私は決断した。
当初の目的がなんだったか、当然私は忘れていない。
流星街を出る前では、自分は死んだので日本に帰れる訳が無いと思い込んでいた。
その為、立てた目標は、
"日本の時のように平和に生きること"。
物語の主要人物は勿論、脇役、モブキャラなども基本避けていきていこうという考えだった。
その目標は、私が日本に帰ることが出来ると知ってから変わり、
"日本に帰ること"
が最優先になった。
キャラ達を避けたいのは変わらないが、ヒソカとも"トモダチ"関係になってしまったので、警戒するに留めておく。
…別に、キャラ達に会ったら会ったで嬉しいし興奮はするのだけども、この漫画のキャラ達を思い出してみてほしい。
現実で会うとなると恐怖が伴う。
とにかく、平和に生きつつ自分の"発"を鍛えて日本へ帰る。
ハンターになる気なぞ全くなかった。
『なかったのにな…』
自分の背後にいる、ゴーストのような姿の"三頭の犬"。
わんわんっ、と子犬のような鳴き声、ゆるくて可愛らしい顔をしている。
自分の"発"…必殺技が判明したことで、方針を変えざるを得なくなった。
《
この三頭の可愛い犬が私の背後に潜み、そして近づいた者を咬み殺す。
そういった能力だ。
そしてただ殺すだけではなく、その者の肉体を骨も残さず食べ、オーラを吸収する。
食べれば強くなる、という点でメルエムの能力にも似てるかもしれない。
まあしかし、私はあれほど規格外ではない。
メルエムと違って、《暴れ喰るう番犬》では吸収したオーラを貯蓄している状態。使えば使うほど減ってゆく。
折角ゲットしたオーラが消えるのは残念な気もするが…自分自身のオーラで十分であるし、進んで戦線に立つ気もなかったため、それでもいいやと思っていた。
しかし、日本に帰るためにはそれではいけない。
《
端的にいえば、瞬間移動系の能力。移動にはオーラを消費する。
移動距離が長いほどオーラの消費量、かかる時間が増えるというデメリットがある。
そしてあの異世界人のための本も参考にした結果、膨大な量のオーラを消費すれば…
次元を超えることも可能だと確信した。
つまり、だ。
《暴れ喰るう番犬》で人を殺してオーラを手に入れ、《蝿の女王》で日本に帰る。
これしか方法はない。
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推しの命は私の命 - 番外編だけでも書いてくれ (3月2日 21時) (
レス) id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
あいす - クロロがドロドロしていて凄い刺さりました,,😭めちゃ面白いです！！応援してます！！！！ (9月29日 13時) (レス) @page28 id: d200d8285a (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - 次がすっごく楽しみです!!!頑張ってくださいね! (9月12日 23時) (レス) id: 09c2417c6f (このIDを非表示/違反報告)
みのる - 続きすごい楽しみです！！！待ってます！！！ (9月11日 23時) (レス) @page48 id: b8a09115f0 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！ (2023年5月3日 12時) (レス) @page48 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ x他1人 | 作成日時：2021年8月27日 15時
