10 ページ10
・
・
・
掌に出した化粧水をほっぺにくっつけた。
"もし裕翔だったらどうする?"
ユキに言われた言葉を考えながら湯舟にいたら、上せそうだった。
そんなこと、考えたこともなかった。
・
・
・
・
ドライヤーをしたら、折角お風呂に入ったのに汗をかいた。
これだから夏は憂鬱だ、と生乾きのままベランダに出たら夜風は涼しい。
リビングのクーラーより涼しいかもしれない。
自分の部屋の窓を閉めたら、隣から声がする。
・
・
・
・
A「わっ...、」
思わず出てしまった声に両手で口を押さえる。
電話中だったのか、私の声に気づいた涼介が携帯を耳から離した。
少し顔を出せば容易に覗ける。
・
・
・
・
A「なにしてるの?」
涼介「クーラーぶっ壊れて...外のが涼しいから。」
今日の夜は涼しいもんね、と納得した。
A「そっか...あ、今日ありがとう。お弁当。」
・
・
・
・
どうやら家を出るときに丁度私のお母さんと会って頼まれたらしい。
お礼しなさいよ、と連絡が着てたことを思い出す。
A「あ、ちょっと待ってて!」
涼介「え?」
・
・
・
・
急いでベランダからキッチンに行って、冷凍庫を開ける。
A「ぶどうかオレンジどっちがい?」
ベランダに戻ってアイスキャンディーを差し出したら涼介が目を丸くした。
涼介「ぶどう。」
・
・
・
・
A「お風呂上りのアイスって別格だよね。」
涼介「風呂上りじゃなくてもそう言うじゃん。」
A「...そうだっけ?」
暑い日ならアイスは美味しく感じるし、確かに言ったかもしれない。
・
・
・
・
もう食べ終えたのか串を咥えたまま、伸びてきた指先が髪に触れる。
涼介「髪、ちゃんと乾かしなね。」
A「...っ、」
一瞬掠めた頬に、熱が集中しすぎた体温のせいなのか。
・
・
・
・
...ポタッ...、とアイスが地面に堕ちた。
・
・
・
633人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時