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昨日の夜はなかなか眠れないと思っていたのに、気づいたら朝だった。
目覚ましを知らぬ間に止めていたせいで、本来起きる時間はとっくに過ぎている。
寝起きは割といい方なのに珍しい。
これはやっぱり、昨日の...
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なんて考えている暇などなく、制服に袖を通して髪を結った。
この季節、走ったら学校に着いた頃には汗だくになる。
嫌だなあ、と思いながら慌てて靴を履いて家を出た。
エレベーターが1階だったので階段でエントランスまで降りる。
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エントランスのドアを開けたら外の熱気が襲い掛かって暑かった。
鞄を肩に掛け直したら、タイヤが砂利を踏む音。
A「あ、おはよう。」
涼介「おはよ。」
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私は焦っているのに余裕そうに自転車を引いている涼介がいた。
涼介「この時間にいるの珍しいね。」
A「うん、ちょっと寝坊して。」
涼介は自転車通学だからこの時間に出ても間に合うわけだけど。
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涼介「寝坊?...寝れなかった?」
A「っ!?...そう、じゃないけど...」
心成しか心配そうに眉を下げて覗き込まれて一瞬呼吸の仕方を忘れそうになった。
もちろん顔は洗ったけど、起きてまだ数十分の顔を見られるのはちょっと。
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そっか、と涼介が私を見るから、そんなにまじまじと見ないでくれ...!と思う。
顔を隠そうとしたら、腕時計に目が入った。
ただでさえ寝過ごして時間がないのにこんなところで喋ってる場合じゃない。
A「...そろそろ行かなきゃ。」
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また学校で、と言う前に涼介が引き留める。
涼介「乗る?」
...乗る?
A「え?」
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自転車を貸してくれるわけでは当然なさそうだし。
いやでも、二人乗りなんてバレたら先生は煩いだろうし。
でも、遅刻して行くのは嫌だし。
A「...乗せてください。」
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時