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side 爆豪 勝己
『「____で、ここはこう』」
切「おぉ〜〜！！わかったぜ！」
『「切島はわーって勢いでやろうとするのを直して
１つ１つ丁寧にやればちゃんとできるんだから
大丈夫だよ』」
切「〜っ翼！！お前ぇやっぱいい奴だな！」
…甘ぇ。クッソダル甘ぇんだよこいつら。
1時間前からファミレスに集まって勉強を教えてやっているが、とにかくクソ髪はバカで郁はそれを懇切丁寧に教えてやがる。
見てるこっちがイライラすんだよ。
勝「翼、んな甘やかすことねぇんだよ
おいクソ髪、てめぇはここまで終わるまで今日は帰らせねぇからな」
切「え！？ここまでって全部じゃねぇか！？
それは流石にきついぜバクゴー！」
勝「頭悪りぃなら悪りぃなりに量こなせや！
そうすりゃ嫌でもわかるようになんだろ
てめぇは教えるレベルにもなってねぇんだよ」
切「教えてくれねぇとまじ困るんだって！！
スパルタ上等！！お願いします！！」
勝「うっせぇ！
おいお前も言ってやれ」
『「………』」
郁の方に顔を向ければ、何も答えずぼーっとしている。
あ？こいつなにしてんだよ。
勝「おいお前聞いてんのか！！」
『「ごめん、俺帰るな』」
「「は？」」
郁はそう言って突然立ち上がり、鞄から財布を取り出すと札を一枚置いた。
『「これ、お金な』」
切「おい！翼！？」
「「………」」
俺たちのことを気にすることなく、さっさと出て行きやがった。
突然のことすぎて、クソ髪なんて隣でぽかんとアホ面を晒している。
あいつ急になん………そうか。
勝「おいクソ髪、今日の勉強会は終いだ」
切「え！？ちょ、待ってくれよ！！
頑張るからもう少し 勝「追いかけるぞ」え！？」
俺はまだ理解していないクソ髪を置いて会計を済ませ、遠くに見えた郁を追いかけた。
郁はキョロキョロと辺りを見渡しながら足早に歩いていく。
切「お、おいバクゴー！
急にどうしたんだよ！どこ向かってんだ？」
勝「知りてぇんだろあいつのこと」
切「郁のことか？
無理矢理なんかするつもりなら俺は止めるぞ？」
クソ髪は俺の腕を掴んだ。
眉の顰められた顔は本気を表している。
その腕を振り払うと、こいつは通せんぼするように俺の前に立ちはだかった。
切「バクゴー、例えあいつが本当は郁だったとしても
あいつが自分の意思で戻ろうとするまで待ってやるべきだ」
勝「だからてめぇらは甘ぇんだよ
そうやってきた結果がこれだろうが」
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ハデス - 普通に番外編として小説で世に出せるよねってくらいいい話でした。何度読んでも面白い。完結おめでとうございます (7月17日 12時) (
レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - 一気読みさせて頂きました…こんなに泣ける小説初めて読んだ…これ無料でいいんですか…！？本当に素敵すぎる作品を生み出してくださってありがとうございます…！！！ (2023年3月30日 8時) (レス) @page19 id: 267167a797 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 読んでてこんなに泣いたの初めてだ。もう、本にして売れると思います。素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年8月6日 16時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - とても感動しました。これまで色々な話を見てきましたがこれほど自分の中で共感できる話はありません。翼くんと郁くんがまたあえることを願っています。 (2022年7月27日 22時) (レス) @page19 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 物凄く感動しました。終わり方も物凄く綺麗で納得の行く感じで、占ツク中毒者ですがここまで素晴らしいと思った作品は初めてです。これを無料で読めるこの世界に感謝、っていうレベルです。笑 書いて、共有してくださり本当にありがとうございました！ (2022年5月1日 1時) (レス) @page19 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2019年10月25日 7時
