子猫が31匹 ページ33
ユ「ヴィクトル！！
俺にアーリャについて知ってること全部教えろ！！
…ムカつくことにお前は俺よりアーリャのことをよく知ってんだろ
止めたいなら全部俺に頼らないで協力しろ！
お前はアーリャの友達名乗ってんだ
これからも友達名乗りてぇなら協力しろ」
ヴィ「ユリオ…
わかったよ
でもこの話はアーリャには絶対に言わないって
約束して」
ユリオの真剣な顔に俺は心を決めた
そうだ、俺だってこれからもアーリャの友達でいたい
アーリャは嫌がるかもしれないけどきみを止めるためには手段を選んではいられない
そう言って俺はアーリャの過去の話を始めた
ヴィ「…俺が昔からアーリャを知ってるのは
昔はアーリャの家がリンクのすぐ近くにあって
彼もスケートをしてたからなんだ
だから家の事情とかもよく耳に入ってきてた
何よりアーリャの家はすごく有名だったんだ
綺麗な顔をした家族が住んでるって
母親のアルヴィナ
息子のアリスタルフ
そしてもう1人の息子、ユリアーン」
ユリオは驚いたように目を見開いた
アーリャはきっと話したことはなかったんだろう
ヴィ「…アーリャにはね、5歳下の弟がいたんだ
綺麗な金髪に緑色の瞳
_______________ユリオ、きみにそっくりな男の子
アーリャの家は複雑で
母親のアルヴィナは聖女と呼ばれるほど美しかったけど男遊びが激しかった
度重なる浮気に耐えかねた父親はとっくに居なくて
弟とは父親は違ったんだけどアーリャはすごく喜んでたよ
“家ではいつも1人だったけど
弟ができればマーマも家にいてくれるようになるかもしれない”って
まあ実際、母親は何も変わらなかったんだけどね
赤ん坊をアーリャに押し付けて自分は男と遊びに行く毎日
アーリャは母親のことはもう諦めて弟だけを家族だと思うようになった
…その子は、ユリアーンはアーリャにとって全てだった
俺も何度か一緒に遊んだりしたけどとてもアーリャに懐いてて可愛い子だったよ
でも5歳の冬、彼は亡くなった」
ユ「っ！？…なんで？」
ヴィ「…事故だったんだ
大雪の日で1人家に帰ろうとしたユリアーンをトラックが轢いた
アーリャはその時リンクに来ていて連絡がきて急いで病院に向かったけど
…彼はすでに天使になってしまっていた
その日は珍しく母がユリアーンの迎えにいくと言ってくれたんだと
アーリャはすごく嬉しそうに話してたんだ
でも母親はそう言ったことさえ覚えてなかった」
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ここや(プロフ) - 最高でした…… (2021年3月27日 7時) (
レス) id: 5dffd3ecaa (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - オリジナルキャラ設定等を載せて下さい。 相互関係が分からないです。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: e1da6f24a3 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 完結、おめでとうございます！いい作品でした！次の作品を楽しみにしてます！ (2018年12月30日 2時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
k373 - 完結おめでとうございます！本当に素晴らしい作品でした。次の作品も楽しみにしてます！！ (2018年12月29日 7時) (レス) id: 8c5d2fefa8 (このIDを非表示/違反報告)
車 - 控えめに言って最高です。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 95e04e1a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年9月1日 17時
