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戦闘訓練はペアで行うらしくくじ引きが行われた
俺は見学かと思っていたけど一応参加はするみたいだ
くじ引きをするとIと書かれていて同じチームの人が何か言ってきたが無視して端へ避けた
一回戦目は緑谷と爆豪のペアで爆豪が緑谷目掛けて攻撃を仕掛けている
どんどんボロボロになっていく姿に何かが脳裏を掠めた
『…っう』
気持ち悪い
吐きそう
自分の脈がうるさい
フラフラする
何人かが俺に手を伸ばしているがその手を避けて壁にもたれる
目の前に見えるのは
白い布のがかけられたボロボロの両親
病院のベッドで見たボロボロの翼
何か言う余裕なんてなかった
すぐにその場から走ってトイレに駆け込んだ
昼に食べたものを全て吐き出しても治まらない
頭がぐるぐるして冷静になれない
苦しい、息がつまる
翼、翼、翼、よ、く
翼「郁、大丈夫、大丈夫だよ
ゆっくり呼吸して
俺に合わせて」
ゆっくり吸って、ゆっくり吐くを何度か繰り返していると過呼吸は治った
まさか自分がボロボロな人間を見るだけであんなに取り乱すなんて思いもしなかった
自分の怪我の血を見ても何も思わなかったのに
どっと疲れてその場にうずくまる
まだこんなにも進めていないままだった
結局俺は強がるだけの弱い子どもなのか
だめなんだそれじゃあ
そんなんじゃまた俺は…
翼「…郁」
目を開けるとと白い天井が見えた
意識がはっきりとしていくにつれてなんとなくあぁここは保健室なのだとわかった
起き上がるとシャーっとカーテンが開いて保険医らしきお婆さんが近づいて来た
リ「やっと起きたね
気分はどうだい？」
『…大丈夫、です
あなたは？』
リ「私は看護教諭のリカバリガールさね
あんた、ここまでどうやって来たか覚えてるかい？」
『いえ、トイレにいたことまでは覚えてます
誰かが運んでくれたんですか？』
リ「…あんたの兄貴だよ」
『翼が！？
じゃあ運んでるところを誰かに見られ…』
俺を運んだんなら来る途中に誰かに見られたかもしれない
クラスの奴らとかはまずい
リ「違うよ
個性がバレないようにあんたの体に乗り移ってここまで来たんだ
ちゃんと礼を言うんだよ」
『…翼』
翼「郁、目が覚めてよかった
今日は早く帰って休んだ方がいいよ」
『…うん、ありがとう』
礼を言うと翼は微笑んで俺の頭を撫でた
リカバリーガールがグミをくれたからそれを食べて更衣室で着替えを済ませてから荷物を取りに教室に戻った
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
