七瀬家の末っ子くん

我儘が6個 ページ6

side 二階堂 大和


今日は久しぶりのTRIGGERとの共演

みんながワクワクしている中

その中でも一段とそわそわしているのは陸で


大「あー、リクちょっと落ち着け、な？

九条と華ちゃんがいて嬉しいのはわかったから」


陸「え？

俺そんなソワソワしてましたか？！」


一「気がついてないのはあなたくらいですよ

遠足前の小学生じゃないんですから

落ち着いてください」


環「りっくん、はなっちが来るから

ソワソワしてんの？」


壮「華くんは陸くんにとても懐いているから

見ていて微笑ましくなるよ」


三「だよな！！

テレビとは違って

陸の前だと素が出てる感じするもんな」


ナ「ベリーキュート！ですね！」


大「さっすがじゃん

でもリクにすげぇ似てるよな

九条に似てるとこなく 『本当にうるさいね』…


え？」


みんながその声の方を向くとTRIGGERと

九条を腕を組んで睨みつけている華ちゃんがいた


楽「おい落ち着けって『見た目だけは黙ってて』

はぁ！？み、見た目だけ！？」


龍「こ、こらこら華！

一旦落ち着け、ここ廊下だから、な？」


華ちゃんはTRIGGERの2人に宥められながらも黙らない

寧ろ食って掛かる姿は九条と瓜二つで


『僕は“京杏 華”だってことは忘れてなんかないよ

ここでは、ね

なのにそれを忘れてるのはあんたの方でしょ

TRIGGERの九条 天さん

同じ事務所ってだけで何でも口を出してくるのは

“ビジネスパートナー”にしてはおかしいよね？


《現代の天使》なんて大層な名前つけてもらえた

からか知らないけど優しいフリはいらないから

天使様は黙って上で微笑んでなよ』


物怖じせず喧嘩を売る華にみんな驚いた

そっくりだったわ


『あ！陸にぃ！みつにぃたち！』


さっきまでの顔とは打って変わって

笑顔で駆け寄ってリクに飛び込んできた華ちゃん


陸「うおぉっ！華！？危ないよ！」


『陸にぃ、会いたかった！

今日は共演できるって聞いて

僕すごく楽しみにしてたの！

…にぃたちは違うの？』


故意かそうでないのかわからないつぶらな瞳で

俺たちを見つめる華ちゃんにみんな頷く


天「華！！

走ったらダメだって言ってるでしょ

そろそろ時間なんだから戻るよ」


『…はいはい九条さん

じゃあまた後でねみんな』


そう言ってTRIGGERたちのところへ戻っていった

九条が喋った瞬間口角を下げた華ちゃん

九条と仲良くないのか？


陸「…天にぃ」


一「…そろそろ私たちも行きますよ七瀬さん」

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