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我儘が22個 ページ22

side 九条 天



陸と待ち合わせして百さんのマンションの前に来た


陸「はぁはぁ、天にぃ!遅れてごめん!」


天「陸!走っちゃダメでしょ

そんなに急がなくていいから

息整えたら行くよ」


ボクたちはエントランスに入り部屋番号を押す

すると千さんの声が聞こえた


千「来るなって言ったのに本当に来たんだ

まあとりあえず部屋にあがりなよ

その後話そう」


千さんはそう言って扉を開けてくれた

ボクらはエレベーターで部屋の階まで上がる

インターホンを鳴らすと千さんが出迎えてくれた


千「こんばんは

まずは入りなよ

…自分たちの目で確かめた方がいい」


確かめる?

その言葉に違和感を持ちながらリビングの扉を開けた

そこにはにこにこと百さんと話をする華がいる


百「2人ともいらっしゃい

ほら華、華のお兄ちゃんたちが来てくれたよ」


その言葉で華はやっとこちらを向いた


天「華、心配したんだよ

ほら早く帰 『だぁれ?』…は?」


陸「…え?華…?」


天「何ふざけてるの?

華、九条さんが心配してるから帰るよ」


ボクが華に近づく華は百さんの背中に隠れた


『華はももにぃたちといる!!

知らない人にはついて行っちゃダメって

天にぃと陸にぃが言ってたもん!』


ボクたちが言っていたと言うのに

何でボクたちのことがわからないの?


天「いい加減にして

ボクが天で、彼が陸

キミのにぃはボクらでしょ」


すると華は勢いよく首を横に振った


『違うよ!






__________天にぃも陸にぃもまだ13歳だもん!

そんな大っきくない!』


天「は?…13歳?」


陸「俺たちが13歳って…

7年前、だよね」


ボクらは顔を見合わせる

今のお互いの顔色は決して良いとは言えなかった


千「…モモ、華のこと見てて

僕から説明する」


百「うん、よろしくユキ

華、俺とこっちで遊ぼっか」


華はキャッキャと嬉しそうに百さんについて行った


千「まあ、見ての通り

幼児退行しちゃったみたいなんだ


自分は七瀬 華で今10歳だと言い張ってる

両親はショークラブを経営していて

みんな仲良く“家族5人”で暮らしてるって」


…演技じゃないの?


陸「…本当に記憶が?」


陸は青ざめた顔で千さんに問い掛ける


千「医者に聞かなきゃ正確なことはわからないけど

そうだろうね

だからモモは君たちには会わせられないって言ったんだ

まあ先輩の有難い忠告を無視して

君たちは来ちゃったけどね」


千さんは少し笑ってボクを見た

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三月のうさぎ - 何回涙流したんだろう (2020年2月2日 10時) (レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
(⌒▽⌒) - はやく続きみたい! (2018年6月2日 12時) (レス) id: 3cbfec77ca (このIDを非表示/違反報告)
( ・ω・)(プロフ) - ちょっと、続きまだですか?!……って言うのは嘘で、ゆっくりでいいので更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2018年5月22日 18時) (レス) id: e356b7a08c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あずき(プロフ) - すごく面白いです!そしてすごい感動します!続き楽しみに待ってます! (2018年5月13日 0時) (レス) id: 1184735559 (このIDを非表示/違反報告)
yamauchimidori9(プロフ) - めっちゃ面白いです!!神です!!続き、楽しみにしてます!! (2018年5月5日 16時) (レス) id: 537feb31cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すえさん | 作成日時:2018年4月21日 14時

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