我儘が12個 ページ12
side 和泉 一織
七瀬さんの話に私たちは驚きを隠せない
陸「…詳しいことは本人に聞くよ
とりあえず何かお茶でも持ってくるね」
七瀬さんが席を立つとみんな顔を見合わせた
壮「華くんにそんなことがあったなんて…」
大「10歳で親と離された挙句
懐いてた兄弟に無理やり連れていかれたんだ
精神的ショックは半端じゃないだろ」
華「…う…ん、ぅ陸、にぃ」
私たちが話していると京杏さんが目を覚ました
まだ寝ぼけているのか七瀬さんを探し始める
華「…？、陸にぃ？
い、ない？…いない、いないいないいない！！！」
京杏さんは周りを見渡して
七瀬さんがいないことに気がつくと暴れだした
三「華！落ち着け！陸ならいるから！
一織陸呼んでこい！」
一「はい！」
四葉さんと六弥さんが押さえつけるが
泣きながら暴れる京杏さん
華「いやだいやだいやだ！！！！
っ家に帰る！！陸にぃ 陸「華！！」陸にぃ！！」
京杏さんは七瀬さんを見つけると
すぐに駆け寄りぎゅっと抱きしめた
陸「華…俺ここにいるよ
約束するから、落ち着いて
俺がいなかった間の話を聞かせてよ」
泣いていた京杏さんをソファに座らせ
落ち着かせるとゆっくりと話し出した
『迷惑かけてごめんなさい
…天にぃに連れていかれてから
僕は“九条 華”として生きることを強要されてきた
あいつも天にぃも
“僕の家族は自分たちだけだ
陸にぃたちのことは忘れなさい”って言うの
家に帰りたいって言ったら
“あそこはもうきみの家じゃないから
きみのことなんて忘れてるんだよ”って…
そんなことないって信じてた
でも夢の中で家に帰ってただいまって言ったら
“もうあなたは私たちの子供じゃないでしょう”
って母さんたちが言うんだ
“俺たちはもう赤の他人だよ”
って陸にぃもそう言って笑ってた
それであいつと天にぃが来て僕を連れて行く
…この夢を何百回も見た
だからそう言われるのが怖くて
陸にぃがアイドルになるまで
会いに行く決心がつかなかった
それにあいつは僕を外に出してくれない
レッスンと仕事以外では外出は許されてないの
僕だけ外鍵のある部屋だから
それで…僕に言う
“何があってもきみだけは逃さないよ”
って笑うの
それが怖くて何回も逃げようとした
でもいつも捕まってまた同じ部屋に入れられる』
外鍵のある部屋に閉じ込めるって…
それはもう監 禁じゃないですか
七瀬さんを見ると青ざめていた
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三月のうさぎ - 何回涙流したんだろう (2020年2月2日 10時) (
レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
(⌒▽⌒) - はやく続きみたい！ (2018年6月2日 12時) (レス) id: 3cbfec77ca (このIDを非表示/違反報告)
( ・ω・)(プロフ) - ちょっと、続きまだですか？！……って言うのは嘘で、ゆっくりでいいので更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2018年5月22日 18時) (レス) id: e356b7a08c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あずき(プロフ) - すごく面白いです！そしてすごい感動します！続き楽しみに待ってます！ (2018年5月13日 0時) (レス) id: 1184735559 (このIDを非表示/違反報告)
yamauchimidori9(プロフ) - めっちゃ面白いです！！神です！！続き、楽しみにしてます！！ (2018年5月5日 16時) (レス) id: 537feb31cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年4月21日 14時
